被爆80年 新聞各社が被爆者の意識調査 「猫の手会」がのべ7500通を発送
調査依頼は3つ
2025年、複数の新聞社から東友会に、被爆者調査に協力してほしい旨の依頼がありました。依頼があったのは、(1)朝日新聞・中国新聞・長崎新聞の3社共同、(2)讀賣新聞社、(3)共同通信社の3つ。東京在住で東友会が把握している被爆者全員に調査用紙(アンケート用紙)を配布したいとのことでした。
いずれも、被爆80年の節目の年ということとノーベル平和賞を受賞した経過をふまえ、いま生存している被爆者の問題意識、後世に訴えたいことを調査したいという趣旨でした。
東友会が責任持って
東友会は被爆者のプライバシーを最重視しているため、これまでも同種の依頼に対して、被爆者の名簿(氏名・住所など)をマスコミに渡すことは絶対になく、それぞれの依頼元から調査用紙など必要なものを東友会に届けてもらい、東友会が発送作業をおこなってきました。
「猫の手会」が奮闘
2月17日には、朝日・中国・長崎3社共同の調査票を、3月3日には讀賣新聞の調査票を、3月10日には共同通信の調査票を、それぞれ2500通余り、のべ7500通を超える量の発送作業をおこないました。
作業したのは「猫の手会」(「東友」などを発送する東友会の作業グループ)で、被爆者、被爆二世、支援者など延べ45人が参加。大半を占める被爆者はみな80歳を超える人たちでしたが、長年にわたり鍛えあげた腕前と被爆者運動への使命感で発送作業をこなし、「猫の手会」の底力を発揮しました。
