被爆者相談所および法人事務所
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東友会 相談員研修交流会 45年間の相談活動の経験を講演

 東友会は2024年9月8日、「相談員研修交流会」を平和と労働センター会議室で開催し、17地区から31人が参加しました。
 午前中は、豊島・豊友会で長年相談活動をしてきた山田玲子さんが、「相談員として45年」と題して講演。初めて被爆者の会と出会った頃からの相談活動の歩みを語りました。区内の被爆者を一軒一軒訪問したことや、手当受給、制度活用、施設入所の手伝い、区役所や関連機関への働きかけ、はては親族捜しや家族からの悩み相談など、多岐に渡る相談に懸命に取り組んできた経験を報告しました。
 山田さんは、相談活動を通じて被爆者は一人ひとりが違い、悲しみを持って生きていることを知り、核兵器の恐ろしさも本当にわかったような気がすると語り、近年個人情報の扱いが厳しくなり、必要な情報を教えてもらえない、訪問しても会ってもらえないなど、支援が難しくなっている現状も訴えました。
 質疑応答では、支援対象の被爆者との接し方に関する質問や、それぞれの経験からの意見も寄せられました。
 午後は17の参加地区すべてが現状を報告。工夫をこらして相談活動をしている地区がある一方、充分な体制がなく東友会へつないで対応せざるをえない地区もありました。
 参加者からは、「山田さんの一人ひとりの声に耳を傾ける活動に感動」、「現代の相談活動の難しさがよくわかる」などの感想が寄せられました。

並べられた長机に着席した参加者たちが、手元の資料を見るなどしながら、講師の話を聞いている。「地区相談員研修交流会」と大きく横書きされた看板が、会場前方の天井からさげられている。
講師の話からおおいに学ぶ