予算要望ヒアリング(聴き取り) 東友会が都議会各会派と懇談
2024年も都議会各会派が、次年度の予算要望ヒアリングをおこないました。
8月28日は、東友会の家島昌志代表理事、中西俊雄・濱住治郎・村田未知子執行理事、青木克明・綿平敬三理事、山下和宏足立・足友会会長が参加し、立憲民主党、公明党、共産党(面会順)の3会派と懇談。29日には中西・濱住・村田執行理事と綿平理事、木村一茂協議会常任理事が都民ファーストの会と、9月5日には家島代表理事、中西・濱住・村田執行理事と綿平理事がミライ会議と、それぞれ懇談しました。
立憲民主党
立憲民主党は、中村ひろし都議など15人が20分間対応。核兵器廃絶に熱心な会派であることから、核兵器の被害を東京都として残す事業の重要性を確認し合いました。
公明党
公明党は、大松あきら都議など4人が25分間対応。被爆者の子(被爆二世)の胃内視鏡検査の導入への道を開いた会派として、受診できる医療機関を広げる尽力を約束しました。
共産党
共産党は大山とも子都議など3人が60分間対応。プロジェクトマッピングに2年間で48億円もかかる。その費用を医療や福祉に使うべきだとの話に、参加者は共感していました。
都民ファーストの会
都民ファーストの会は平慶翔都議など8人に30分間要請。他界した祖父が長崎で被爆したが被爆者手帳を申請せず、被爆の話も語らなかったという都議からの話がありました。
ミライ会議
ミライ会議は4人の都議が30分間対応しました。東友会の慰霊碑を葛飾区平和公園に移設したとき尽力した故樺山卓司都議の秘書であった米川大二郎都議からは当時の話も出され、東友会の「追悼のつどい」の重要性、慰霊碑の保存について確認し合いました。
2025年度東京都予算に対する東友会の要望(要旨)
1 東友会への委託事業
- 東友会の相談事業の水準が保たれる委託事業費の支給。
- 東京都主催「追悼のつどい」の開催の継続。
2 被爆者と被爆者の子の健康診断
- 被爆者健康診断への検査項目に、甲状腺、カルシウム、悪玉・善玉コレステロール、中性脂肪、腹部超音波検査の追加。
- がん検診の充実:胃内視鏡検査、乳がん、子宮がん検診を実施する医療機関の増加。
- 被爆者の子の健診受診期間を通年に。
3 被爆体験の保存と普及
- 東京都の平和事業の窓口の一本化。
- 都民である被爆者が発行した被爆体験記や被爆資料の収集と有効活用。
- 被爆証言DVDの制作、保存、貸出しの検討。
予算要望ヒアリングとは
東京都の次年度予算編成にあたり、都民の要望、現場の実態などに耳を傾け、都民の声を反映した公平な予算にする目的で、都議会の各会派が開いているものです。
東友会は、東京都の被爆者団体として被爆者の実情や要望を伝えることに加え、相談事業に東京都から委託費を受けていることもあり、毎年この時期に都議会各会派のヒアリングが実施されています。そのおり、被爆者・二世の要望を率直に申し述べ、各会派の都議のみなさんと忌憚のない意見交換をしています。