東友会地区出張相談会 制度の説明と質問・個別相談に答えて
江戸川・江東地区を対象に
2023年2月19日、東友会相談事業委員会が企画した「地区出張相談会」が江戸川区タワーホール船堀で開かれました。今回は江戸川区と江東区に住む被爆者・被爆二世が対象で、33人が参加しました。
はじめに、東友会の村田未知子相談員から、被爆者と二世の施策について全体的な説明がありました。
村田相談員がとくに強調したのは、被爆者には国の「被爆者援護法」と東京都の「被爆者援護条例」が、二世には東京都の「被爆者援護条例」があり、これにより制度・施策が実施されているが、これらは自然にできたものではなく、被爆者が命がけの運動で「勝ち取った」ものであること。この成果を埋もれさせないよう積極的に活用してほしいと訴えました。
被爆者の制度については、医療保険の自己負担分が「被爆者の制度」で助成されるため、医療費は原則的に無料になるので、病院の会計窓口で支払いを求められたら、「デンワ急げ」で東友会に電話してほしいなどユーモアを交えて説明しました。
現在、東友会に寄せられる相談で一番多い介護関連については、介護保険制度の中で「被爆者の制度」が使えるものと使えないものがあること、被爆者独自の「介護手当」があることなどを説明し、介護が必要になったら東友会に連絡してほしいと話しました。
被爆者二世に対する施策は、東京都が全国で一番充実していることを述べて二世の医療費助成制度を説明。二世の胃がん検診については、2023年4月以降は従来のX線(レントゲン)検査に加え内視鏡(胃カメラ)検査を選べるようになることも報告しました。
続いて、「おりづるの子」(東京被爆二世の会)副会長の青木克明医師から、医師の立場からのアドバイスとして、年をとっても元気に過ごすための秘訣についての話がありました。
参加者からは、「印象に残ったのは、村田相談員がくり返し述べていた『被爆者も被爆二世もしぶとく生きてほしい。それが核兵器廃絶につながる』という言葉」などの感想が寄せられました。