原爆症認定ケースbyケース

　「東友」11月号で紹介した後、東友会を通じて原爆症認定申請を提出した被爆者のうち3人が認定され、1人が却下されましたので紹介します。申請病名と認定病名が違う場合は認定病名を、厚生労働省から照会があった場合はその内容を追記します。（2022年11月16日から12月10日）

認定

申請病名	性別	被爆時年齢	被爆状況	申請年月ほか
肝門部胆管がん認定病名：胆管がん	男性	16歳	広島4.0キロ直爆、8月6日入市	2022年2月申請、2022年4月死去。照会2回：(1)閉塞性黄疸治療後の採血検査結果・腫瘍マーカー・内視鏡・ERCPの結果、診断根拠となった画像診断の報告書、がんの告知と治療方針とBSCを説明した際のカルテ。(2)治療方針を家族を含めて説明した際のカルテ、宛先が未記入だった診療情報提供書の宛先が記入されたもの。
膵頭部がん認定病名：膵がん	女性	6歳	長崎8月10日入市	2022年7月申請、2022年9月死去。照会1回：膵がんの最終診断報告書、画像検査報告書（エコー・MRI・ERCP等）、緩和ケアの方針を決定したときのカルテ・IC記録、診断確定後の処方（薬剤名・処方日・用法用量）
膀胱がん	男性	3歳	広島2.5キロ直爆	2022年9月申請。

申請病名	性別	被爆時年齢	被爆状況	申請年月ほか
乳がん却下理由：起因性	女性	胎内被爆	長崎直爆3.6キロ	2022年4月申請。照会1回：直近のホルモン療法の薬剤名・処方日・用法用量。喫煙歴・飲酒歴・家族歴・生活歴。