ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟 原告最後の2人に大阪高裁が敗訴判決
2022年3月18日、ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟の大阪高裁判決が言い渡されました。判決はノーモア訴訟原告として最後に残った2人でしたが、高裁は地裁判決を追認し、敗訴判決を言い渡しました。
2人の原告はともに長崎被爆。申請病名はがんと心筋梗塞で、いずれも放射線の影響を認められてきた病気です。しかし、幼少時の被爆のため入市した事実を証明できないという困難のなかで、弁護団に支えられて訴訟を継続してきました。
原告と弁護団は「本判決は、被爆の晩発的影響に苦しむ高齢の被爆者を救済する途を閉ざすもので、決して容認できない」と3月31日に最高裁に上告しました。
![厚労省内の一室、並べられた長机をはさんで向かい合う被爆者・弁護士と厚労省職員。被爆者側の一人が立って、同じく立った厚労省職員の一人に紙を手渡している。](img/0450_20220319_nmhsosyou_osaka.jpg)