「原爆被害者の墓」の前で故人を偲ぶつどい
年一度でも心通わせられる機会
八王子市の東京霊園で2019年10月27日、「原爆被害者の墓の前で故人を偲ぶつどい」が開かれました。このお墓は、原爆被害者の墓保存会が被爆60年を期して建立し、現在47人の被爆者と家族が合葬されています。
参加した27人のなかには、慰霊碑から分骨された死没者の遺族や、都外からかけつけ墓石をなでながら「今年も来たよ。歩ける間は会いに来るね」と声をかけた遺族の姿もありました。
「つどい」では、保存会の滝本昌二副代表のあいさつの後、東友会の家島昌志代表理事が、核兵器廃絶をめぐる世界の動きと合葬された被爆者と家族への弔意をこめた挨拶がありました。「保存会」事務局の村田未知子さんが、合葬されている47人を紹介し、高齢となり参列が難しくなっている遺族が増え、「つどい」の開催の費用の捻出もたいへんなため「墓」建立15年にあたる2020年の「つどい」までに、その後の「つどい」の企画について検討したいとの提案をしました。
参列者からは、「年に一度会えるこの機会を大切に思っている」「お墓を拠り所にしている」との声があり、この意見を生かした企画を検討することになりました。
「原爆被害者の墓」についてのお問い合わせは、東友会事務局まで。