東友会 地区なんでも相談会(練馬区など) 二世の制度の成り立ち
親身な個別相談も好評
東友会の「地区なんでも相談会」が2019年10月20日、練馬区区民プラザ「ココネリホール」で開かれました。今回は、練馬区を中心に近隣の板橋区、西東京市、東久留米市、清瀬市の被爆者と被爆二世に案内状を郵送。被爆者練馬の会でも独自に参加を呼びかける案内状を会員に送って相談会を準備。光が丘総合福祉事務所の高齢者支援係の職員の参加もあり、全体で67人が参加しました。
開催地として準備にあたった練馬の会では、役員たちが折った1500羽の折り鶴のレイを会場に飾り、ヒバクシャ国際署名のコーナーも設置。気配りと意気込みが感じられました。
相談会は、練馬の会の立川秀明副会長の司会で始まり、黙祷のあと東友会の石飛公也執行理事が開会の挨拶。東友会の村田未知子主任相談員が「知っておきたい被爆者と被爆二世の制度」と題して講演しました。
とくに、「被爆二世の制度ができた経緯を知りたい」という事前の要望に応え、1970年代から2010年までの新聞「東友」や一般紙の記事を示しながら、東京都の被爆者援護条例に基づく現在の制度の成り立ちを説明。被爆者と支援者の長年にわたる運動によって勝ち取られてきたものであること、この制度を守り、充実させるためには、そういう努力と行動が大切であることを強調。個々の制度については、資料をもとに具体的な事例を紹介しながら説明しました。
明快で分かりやすい話に参加者はうなずいて聞き、講演後の質疑応答では、90歳代の被爆者から若い二世まで、出された質問に丁寧な回答がありました。個別相談では8人から相談があり、みんな真剣なまなざしで村田相談員に質問したあと、回答を聞いて安堵の表情になったのが印象的でした。