被爆者相談所および法人事務所
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東友会医療講演会 社会参加が高齢者の元気をつくる

 2019年10月13日、東友会の医療講演会が文京区の平和と労働センターで開かれました。大型台風の到来で開催が懸念されたものの、当日は台風一過の快晴となり、31人が参加しました。講師は、スポーツ科学の専門家である早稲田大学の荒木邦子先生でした。
 講演のテーマは「いつまでも社会参加できる“いきいき”ライフ」。日ごろ健康への関心が高い被爆者にとってはタイムリーであり、いつもの医療講演会とはまた違った雰囲気で、ユーモアを交えての先生のお話しに、参加者は熱心に聞き入っていました。中心は「高齢者にとって、どうすれば健康を維持し元気な社会生活が送れるか」ということ。そのための健康づくりに必要なポイントがいくつか示されました。

  • 健康寿命は運動量の多さに比例する。
  • バランスの取れた食事を心がける。
  • 長く座り続けない。少なくとも30分ごとに1回は立ち上がるようにする。
  • 積極的に社会参加することを心がける(人との「つながり」が元気を支える)。

 これらの点は、高齢者に限らずどの年代層にも共通のテーマでもあります。先生の指導で、ロコモ(運動器症候群)予防のための実技を交え、参加者は知識と実技の両方を学ぶことができ、今後の生活にあたりたいへん有意義な講演会となりました。
 参加者からは、「今回学んだ『立ち上がり』を、地区の会の役員会で実行してみようと思います」(80代・女性)、「できるだけ社会とつながり、細ごまと仕事をつくり、動いて見ようと思います」(70代・男性)、「マイクなしで話された先生の声がエネルギーに満ちていて嬉しくなりました」(80代・女性)、「お話の内容に思い当たることばかりです。元気で死ねるように毎日からだをケアしたいと思います」(90代・女性)など、たくさんの感想が寄せられました。

講師の荒木邦子先生
大きいスクリーンが提げられた広い部屋。スクリーンにはスライドがん投影されている。講師は立って話をしている。
身振り手振りを交えた説得力のある講演でした
立って身振り手振りを交えながら話す講師と、机に着席しメモを取るなどしながら聞く参加者たち
熱心に話を聞く参加者