年末見舞い交流会 年一度でも喜ばれる訪問活動
「2014年度被爆者年末見舞い交流会」が2015年2月14日、豊島区のラパスビルで開かれ、東友会から19地区30人、東京原水協から9地区14人が参加しました。
今回は50回目の被爆者の年末見舞い行動となりましたが、交流会では今回も被爆者と原水協の人びとの励まし合いの深さを痛感させるものとなりました。
開会挨拶で東友会の大岩孝平代表理事は、最後の訪問となった年末見舞いの直後に亡くなった被爆者の様子と訪問活動の重要性を訴え、東京原水協の石村和弘事務局長が、街頭や職場、地域の原爆展などで被爆者の年末見舞い金を集める募金活動について報告しました。
2014年12月の年末見舞い行動については、東友会の村田未知子事務局主任がスライドを使って、全国の被爆者数が最高時の37万人から19万人へ減少し、平均年齢も約80歳になる状況を報告。映像から各地の生き生きとした励まし合いの様子が紹介されました。
続いて東京原水協の橋本博代表理事が、各地から届いた訪問の報告書をふまえて報告。被爆者が高齢化しているなか、被爆者本人だけでなく家族に介護の負担が増している現状、年1度ではあっても訪問が喜ばれていることなどが紹介されました。
訪問活動については、12の区市が報告。立川市の被爆者の会からは、「会員の現状がわからないので、役員会で相談して事前に電話したうえで訪問して対象者を決めた」との報告があり、相談事業の役に立つ見舞い行動の重要性が確認されました。
最後に、これまでの半世紀50回の被爆者年末見舞い行動のすべてに参加してきた東京原水協の柴田桂馬代表理事が、今後の活動の展望を述べて閉会しました。