被爆者相談所および法人事務所
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米国が通算22回目の臨界前核実験 被爆者が米大使館に抗議

 2006年2月24日未明(日本時間)米エネルギー省は、通算22回目、ブッシュ政権下で9回目の臨界前核実験を、ネバダ実験場で英国と共同で強行しました。今回の核実験は、米国としては1年9カ月ぶり、米英共同では2回目になります。東友会はこの暴挙に対して24日、神奈川県、千葉県など首都圏の被爆者とともに24人が参加して抗議をおこないました。
 アメリカ大使館の周辺は「9・11」以後、異常な警備が続いています。このため抗議行動は200メートル以上も離れたJTビル前でしか許可されません。
 参加者たちは、「離れた場所からでも、しっかり被爆者の思いを伝えよう」と強い北風の中、厳しい表情で凍り付く手に英文のプラカードをかかげたり、横断幕を持って抗議。
 長岡和幸事務局長が東友会の抗議文を持って、代表2人とともに徒歩で大使館前に進み、大使館職員に手渡しました。
 米大統領と英国首相への東友会の抗議文は、今も後障害に苦しむ被爆者の実像を紹介し、(1)臨界前核実験の即時中止、(2)核兵器使用につながる核兵器戦略計画の中止、(3)NPT再検討会議での核兵器廃絶の約束を実行と核兵器廃絶国際条約締結のための行動の開始、(4)広島・長崎の被害の実態の米・英国内での普及―を要求しています。

横断幕を広げ持つなどした被爆者たち。
核実験に抗議する被爆者たち