お花見平和のつどい 「つないで つないで 東京から平和を」
「お花見平和のつどい」が、2005年4月2日、第五福竜丸展示館前の広場で開かれました。「あの日から60年 つないで つないで 東京から平和を」を合い言葉に、第五福竜丸のエンジンを和歌山県から東京に移送する運動にかかわった市民8団体から80人が参加しました。2005年は桜の開花が遅く、当日は冷たい陽気でしたが、東友会からの参加は藤平典会長はじめ30人でした。
2005年の特徴は、展示館内でおこなわれた「リレートーク」。東友会の山本英典事務局長が、「あの日から60年 東原爆裁判勝利の意義と集団訴訟」と題して報告。海部幸造弁護士が「いまこそ平和憲法を」と題して、憲法改正の最大の焦点は海外派兵であると講演しました。
これをうけて、「平和の種まき」運動に取り組んでいる生協の組合員さん、「戦争大嫌い」と歌っている青年教師、「愛吉・すずのばら」を植樹している中学教師、東京大空襲で恐ろしい思いをした東京地婦連の会員の話が続きました。
第3部は、5グループに分かれて話し合う「ワイワイコーナー」。お話が尽きないなかで午後3時、閉会しました。
改憲の焦点は「海外派兵」 海部弁護士が憲法の話
「お花見平和のつどい」で、海部幸造弁護士が話した「憲法改正は何をねらっているか」の要旨は次のとおりです。
憲法改正が戦後初めて具体的政治日程に上ってきました。最大の焦点は、海外派兵のための改憲であり、そのために国の体系を変えることです。
新ガイドラインとその後の関連法で安保条約体制が変質しました。基本性格が「専守防衛」から「周辺地域」における後方支援に変わりました。外国にまで出て行って「後方支援」という形で戦争に参加しています。「改憲」によって、日本が武力攻撃をされなくても、同盟国が攻撃を受ければ武力で反撃できる「集団自衛権の行使」を明文化することです。これは、アメリカ、財界の強い要請です。
改憲を許さないために、「9条の会」のような草の根からの世論の形成をすすめていきましょう。