被爆者相談所および法人事務所
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核攻撃にはカッパ着て風下さけろ 「国民保護指針」のあきれた内容

 政府は、2005年3月25日の閣議で、「国民保護に関する基本指針」を決定しました。2004年6月に成立した「国民保護法」にもとづいて、国民が外国などから攻撃を受けた場合の対処法などを決めたものです。日本が核兵器、生物兵器、化学兵器(NBC兵器)での攻撃を受けた時の対処法ものっています。核兵器攻撃を受けた時には、こうです。
 「避難に当たっては、風下をさけ、手袋、帽子、雨ガッパ等によって外部被爆を抑制するほか、口及び鼻を、汚染されていないタオル等で保護することや、汚染された疑いのある水や食物の摂取を避ける」
 こんなことで原爆被害を逃れることができなかったことは、被爆者ならだれでも知っていることです。核兵器の被害のすさまじさについて、政府がこの程度の認識しか持っていないことに戦慄を覚えます。
 日本被団協と東友会は、4月6日、小泉首相に抗議文を渡して、指針の撤回を求めました。