被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定ケースbyケース

 東友会を通じて原爆症認定申請を出した被爆者の審査結果をお知らせします。

却下取消(認定)

 原爆症集団訴訟の原告のひとり森川靖夫さんが却下取消になりました。

申請病名性別被爆時年齢被爆状況など申請年月ほか
大腸ガン男性14歳広島二中、1.7キロ直爆。校舎の下敷き。全身に負傷し黒い雨多量。歯茎出血3カ月。2001年6月申請、2002年3月却下。2002年5月異議申立。2003年5月集団訴訟で提訴。
【注:却下取消】原爆症認定申請の却下が取り消されたこと。森川さんは集団訴訟東京弁護団の協力で、却下通知を受けた後、国に異議申立を出しました。この異議申立が認められ、国が一度出した却下処分を取り消して、森川さんの大腸ガンが認定されました。

認定

申請病名性別被爆時年齢被爆状況など申請年月ほか
甲状腺機能低下症女性18歳広島市下中町、0.6キロ直爆。屋内。右顔面に裂傷多数。脱毛の回復は1年後。血性下痢、発熱、吐き気、嘔吐、歯齦出血1カ月。倦怠感、傷の化膿が年内継続。2002年12月集団申請に参加。
膵臓ガン女性20歳広島市三川町、1キロ直爆。家屋下敷き。全身に負傷。黒い雨多量。下痢、生理停止。傷が4年化膿。2003年3月申請。
尿管腫瘍女性18歳広島市東白島町、1.3キロ直爆。家屋下敷き。左肘、右膝に負傷。黒い雨多量。倦怠感。傷2年化膿しケロイドに。白血球減少。2003年3月申請。

却下

申請病名性別被爆時年齢被爆状況など申請年月ほか
子宮体部ガン・C型肝硬変女性8歳広島市牛田町、2.2キロ直爆。建物下敷き。右頭部、顔頸に深い負傷。黒い雨多量。発熱。歯齦出血、倦怠感が長期継続。傷の回復の遅れと被爆の恐怖感で1年間休学。翌年ガラス片摘出。2003年3月申請。
前立腺ガン男性17歳広島市千田町、2キロ直爆。屋内。ガラスで多数の負傷。翌日から中心地に入市し捜索。8月下旬から爆心地付近で生活。出血が止まらない状態が長期に続く。血性下痢も翌年1月まで。2003年3月申請。
肺ガン男性8歳長崎小江原郷、2.63キロ直爆。屋外の樹上から爆風で100メートルほど飛ばされる。火傷・外傷なし。発熱で年末まで寝込み、以後気管支喘息。2003年3月申請。