東友会特別研修講座 「医療・福祉制度はこう変わる」
被爆者にも自己負担が
1割負担から2割負担へ、さらに3割負担へ、という医療費負担制度の大改悪を目前に控えて、東友会は2003年3月11日、「特別研修講座 医療・福祉制度はこう変わる」を、53人の参加で開きました。
講師の小川統一・東京保険医協会事務局次長は、36ページにおよぶ図面入りの資料を用意し、医療費負担が増えたために患者も医療機関も薬局も大変な打撃を受け受診の抑制、医療機関の運営の危機などがおきていることを、分かりやすく説明しました。
医療保険については、自己負担分が増えるだけでなく、政府は公的保険と民間保険の2階建て制にしようとしている、このため被爆者の場合1階部分の基礎的な公的医療費は負担なしですむが、2階部分の6カ月超の入院費や差額ベッド、予約診療、医師指名料などは自費負担になると説明しました。
「6カ月以上入院した場合の自費は被爆者も負担するのか。入院時食事代のように無料にならないのか」などの質問にもていねいにこたえ、参加者は「医療制度の改悪に怒りがわいた」「もっと時間がほしい」「またこんな会を開いてほしい」などの感想がよせられました。