同時テロと軍事報復への被爆者のひとこと
2001年10月12日に開かれた東友会第四回常任理事会は、「アメリカ同時多発テロと、米英の軍事報復へのひとこと」を集めました。このなかの一部を紹介します。
- 8月6日を思い出し涙が出た。私たちは「受忍」という言葉で耐えさせられた。弱い者いじめはやめてください。
女・74歳・広島被爆 - テロも戦争も犠牲になるのは、子ども、女性など非戦闘員である。どちらも許せない。
男・73歳・広島被爆 - 報復攻撃を宣言する米大統領と、「全面的に協力する」と自衛隊のジャンパー姿で会見する小泉首相の姿を見て、ゾッとしました。半世紀前の広島が目に浮かび、戦争になりませんようにと祈る気持ちでいましたのに、残念です。
女・73歳・広島被爆 - 罪もない人びとを無差別に殺戮するテロは許せない。しかしそれに対する報復空爆も許せない。
男・75議・広島被爆 - 報復はドロ沼入りの第一歩。節度ある行動、政治解決を優先せよ。
男・71歳・広島被爆 - 広島、長崎の悲しみを繰り返しては絶対いけない。私たちの立場で行動しなければと思う。アメリカも、テロの側の人も、心の眼を早く覚ましてほしい。
女・58歳・長崎被爆 - 一般人民を殺害するテロは許せない。国連全加盟国での裁きと制裁処置を望む。米英の武力行使の是非は、私自身決断しかねる。
男・71歳・広島被爆 - 報復にはまた報復をとなる。いつまでも終わらない殺しあいになってしまうと思う。
男・71歳・長崎被爆