東友会医療講演会 膝、腰の痛みやわらげる体操も
東友会が東京都の委託事業として実施している医療講演会が2001年10月6日、東友会事務所のある平和と労働センターのホールで開かれ、140人が参加しました。立川相互病院と大田病院で多くの被爆者から信頼されている向山新医師が講師とあって、青梅市から片道1時間半以上もかけて参加した被爆者もありました。
整形外科が専門の向山医師は、完治しない膝や腰の骨の病気とは、どう上手につきあうかが大切だと「膝の痛み・腰の痛みとつきあう方法」と題して、克明なレジュメとスライドを使って90分間講演。「膝の痛み」については、変形性関節症から痛風、偽痛風、リウマチについて、「腰の痛み」では、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊柱間狭窄症、骨粗鬆症などの病気の説明と、腰に負担のかからない生活から、痛みをやわらげるための腰痛体操にもふれた講演でした。
向山医師がスライドでレントゲン写真を映しながら、異常がある部分を指さして説明すると、参加者からは「なるほど、あの骨が問題なんだ」「私の腰もああなっているのよ」の声が聞こえました。
向山医師は講演の最後に健康管理手当についてもふれ、膝や腰の骨の異常で健康管理手当を受けている人は、通院して治療を受けていないと手当を更新できないと説明し、注意を呼びかけました。
この講演をより多くの被爆者に知ってほしいと東友会は、2002年1月に委託事業刊行物『常緑樹』に要約して掲載する予定です。