東京被爆二世・三世の会(おりづるの子) 学びあう活動をすすめよう
おりづるの子(東京被爆二世・三世の会)は2026年度定期総会を開催し、核兵器廃絶と平和を求める運動と学びあう活動をすすめようと話し合いました。
核兵器廃絶と平和を求めて
東京被爆二世・三世の会(通称「おりづるの子」)は、東友会とともに、核兵器廃絶を初めとする運動に参加することと、学習会などを通して学びあうことを柱に活動しています。
初夏は、ピースアクション&ピースパレード、平和行進(2026年原水爆禁止国民平和大行進)と、歩きながら核兵器廃絶を訴える行動が続きました。ピースアクションでは会場で木村一茂さん(東友会執行理事)の被爆体験講話があり、平和行進出発集会では東友会のお一人おひとりが核兵器廃絶の思いを語られました。行動と学びはいつもセットになっています。年齢的には逆さまですが、東友会のみなさんのたしかな足取りに励まされ、おりづるの子の会員たちも青いタスキをかけて歩きつづけた4月、5月でした。
今後、8月からいっそう広がる平和と核兵器廃絶の取り組みを積極的に推進したいと思います。
「黒い雨」、「いしぶみ」に学ぶ
この間、二つの独自企画で学びあいました。
一つめは「『黒い雨被爆者』のたたかいは続いている」と題した、青木克明当会会長の講演です。青木会長は科学的実証による「黒い雨」降雨域の拡大変更と裁判、結果としての被爆者認定増加の意義を指摘するとともに、「降雨」に限定した認定指標によって、いまなお認定されない長崎の「被爆体験者」問題が解決されていないことについて、わかりやすく話しました。運動への支援が必要です。
二つめは「映画『いしぶみ』を観る会」です。この映画は、建物疎開に従事していた広島第二中学校1年生321人が、原爆の犠牲になった記録にもとづくドキュメンタリーです(2016年、是枝裕和監督作品)。鑑賞後、作品の感想だけでなく、親の被爆のことや自身が原爆について学んだことを語り合いました。八王子平和・原爆資料館の運営スタッフで当会会員の永町謙さんも発言。永町さんは、広島二中の犠牲者の一人である伯父、豊島長生さんの最期を語り継いでいます。
さらに活動をゆたかに
5月31日には、2026年度の総会を開催しました。家島昌志東友会代表理事も参加くださり、NPTをはじめとした核軍縮をめぐる情勢、さらには被団協結成70年を迎えることなどにふれ、被爆二世・三世の活動への期待を述べられました。
総会では、それぞれの仕事や得意分野を生かして、これまで以上に多くの方が活動に参加し、ともに学びあえるよう取り組んでいきたいと議論がつづきました。また、東京都の「被爆者の子」の制度である健診や医療費助成の現状についての報告もあり、改善についても意見を交わしました。
総会後、原玲子さん(日本被団協中央相談所)による講演「被爆者の相談に育てられた日々」を聞きました。
まずは7月26日の東京都原爆犠牲者追悼のつどいと「原爆死」について学び語り合う交流会への参加を呼びかけています。
原爆と健康問題
秋には大きな企画を予定しています。10月25日、鎌田七男先生(医師・広島大学名誉教授)の講演をオンラインで開催します。テーマは「被爆者にまつわる健康問題」。被爆者、被爆二世・三世はもちろんのこと、専門家にも聞いていただきたい内容です。
鎌田先生は1937年生まれ。広大原爆放射能医学研究所(現放射線医科学研究所)への入局以来、「被爆内科」で診療に努め、並行して採取した染色体を調べる研究を、昼夜分かたず続けてこられました。そうして放射線被曝による染色体異常の事実、すなわち「原爆は人間を遺伝子まで傷つける」ことを明らかにされました。研究を重ねてこられた先生のお話からしっかりと学びたいと思います。
当会会員だけでなく、多くの皆さんにご参加いただきたいと準備しています。
東友会のみなさんの近くにいらっしゃる被爆二世・三世の方も、おりづるの子の活動についてぜひ意見をお寄せください。