東友会結成65周年 記念式典・祝賀会 「最後の周年事業」の覚悟で開催
生ある限り核廃絶を訴える
東友会は結成65年を記念して、2023年11月19日にKKRホテル東京で記念式典・祝賀会を開きました。東友会を支え続けている自治体、団体、議員関係者と被爆者、被爆二世など139人が集いました。
開会は、「ミューズの里」の中村里美さんの澄み切った歌声。東友会結成25周年に作曲された「おりづる」などが披露されました。
式典は濱住治郎執行理事が司会を担当。家島昌志代表理事が「被爆者の平均年齢が85歳となり65周年が最後の周年事業になると思われる。悲願としてきた核兵器廃絶の実現が難しいと言わざるを得ない。しかし生ある限り訴え、次世代の人びとに伝えていきたい」と開式のことばを述べ、村田未知子事務局長がスライドを使って、被爆者の原爆死没者と核兵器廃絶への願いを込めた東友会の65年の活動を感動的に紹介しました。
次に、東京都保健医療局長のメッセージを間永久美子保健政策部疾病対策事業調整課長が、広島・長崎両市の東京事務所の代表が両市長のメッセージを紹介したあと、参加した政党代表(公明党、共産党、都民ファースト、自民党、立憲民主党、社民党)が、到着順に激励のことばを述べました。
65周年の感謝状は、東京都原爆被害者協議会理事15人、法人理事の医師・弁護士4人、事務局員4人と6団体に記念品とともに贈られ、式典は閉会しました。
祝賀会は楽しく和やかに 最後は被爆国の首都の運動に決意
続く祝賀会は、東京都生協連の村上次郎会長の乾杯の発声で開会。村上会長理事は、にこやかに東友会と手を携えて平和と核兵器廃絶を求めていくと語り、拍手がわきました。祝賀会の司会は、中西俊雄執行理事と村田事務局長が担当。会場内を歩きながら、東友会と長年協働してきた人びとと被爆運動を支えてきた被爆者や家族にマイクを向けて、平和への思いや核兵器廃絶への願いを集めて好評でした。
閉会の挨拶に立った湊武執行理事は、参加者に謝辞を述べるとともに、被爆国の首都・東京で、今後も力を合わせて核兵器廃絶の運動を拡げようと語りました。
65周年記念誌「伝え続ける被爆者の願い ――東友会65年のあゆみ――」も披露され、参加者に配布されました(内容の紹介は前号に掲載)。
東友会結成65周年記念式典・祝賀会にご出席いただいた方々(敬称略・順不同)
東友会結成65周年記念式典・祝賀会には、各界から多くの方々にご出席をたまわりました。紙幅の都合で、議員・自治体関係者と支援団体関係者のご芳名を掲載し、御礼に代えさせていただきます。
【国会議員関係】
山口那津男(参議院議員・公明)、塩田博昭(参議院議員・公明)、塩村あやか(参議院議員・立憲民主)、笠井亮(衆議院議員・共産)、宮本徹(衆議院議員・共産)、小池晃(参議院議員・共産)、山添拓(参議院議員・共産)、吉良よし子(参議院議員・共産)、福島みずほ(参議院議員・社民)、松原仁(衆議院議員・無所属)
【都議会議員関係】
平田みつよし(都議会議員・自民)、鈴木純(都議会議員・自民)、小磯明(都議会議員・自民)、本橋巧(都議会議員・自民)、鈴章浩(都議会議員・自民)、本橋弘隆(都議会議員・都民ファースト)、東村邦浩(都議会議員・公明)、中山信行(都議会議員・公明)、高倉良生(都議会議員・公明)、大松あきら(都議会議員・公明)、松葉多美子(都議会議員・公明)、古城将夫(都議会議員・公明)、北口つよし(都議会議員・公明)、西沢けいた(都議会議員・立憲民主)、竹井ようこ(都議会議員・立憲民主)、あべ裕美子(都議会議員・立憲民主)、和泉なおみ(都議会議員・共産)、大山とも子(都議会議員・共産)、曽根はじめ(都議会議員・共産)、里吉ゆみ(都議会議員・共産)
【自治体関係】
間永久美子(東京都病対策事業課長)、澤裕二(広島市東京事務所所長)、山下真弘(長崎市東京事務所副所長)、松下玲子(武蔵野市長)、おのせ康裕(目黒区議会議長)、藤澤進一(江戸川区議会議長)、落合勝利(武蔵野市議会議員)、石坂和也(三鷹市企画部長)
【被爆者団体関係】
田中煕巳(日本被団協代表委員)、児玉三智子(千葉県原爆被爆者友愛会会長)、髙橋溥(埼玉県原爆被害者協議会副会長)、丸山進(神奈川県原爆被災者の会会長)
【生協関係】
村上次郎(東京都生協連会長理事)、秋山純(東京都生協連専務理事)、五味孝幸(東京都生協連事務局長)、栗田克紀(東京都生協連組合員支援・地域連携推進部部長)、篠田栄子(東京都生協連)、吉村真由美(東京都生協連)、大田敬子(東京都生協連)、風間与司治(東都生協理事長)、石渡由美子(東都生協副理事長)、和田健太郎(東都生協)、西村陽子(パルシステム東京)、福田哲哉(パルシステム東京)、堤本亜貴子(コープみらい) 、鯉沼裕子(コープみらい))
【原水協関係】
安井正和(日本原水協事務局長)、市川順子(東京原水協事務局長)、細谷正幸(東京原水協常任理事)、柴田桂馬(東京原水協顧問)、北山征一(武蔵野原水協事務局長)
【市民団体・その他】
杉山和義(日本青年団協議会常任理事)、市田真理(第五福竜丸平和協会事務局長)、鈴木章治(東京非核政府の会常任世話人)、江島智彰(東京反核医師の会)、大山美佐子(岩波書店労働組合)、金子陽子(岩波書店労働組合)
【弁護士関係】
椎名麻紗枝(弁護士・個人)、内藤雅義(原爆症認定集団訴訟弁護団)、宮原哲朗(原爆症認定集団訴訟弁護団、森孝博(ノーモア訴訟東京弁護団)、中川重徳(ノーモア訴訟東京弁護団))
【医療機関関係】
園田久子(はたがや協立診療所所長)、向山新(立川相互病院副院長)、塚本晴彦(中野共立病院事務長)、西坂昌美(東京民医連事務局長)、谷津昌彦(東京民医連事務局次長)
この他、東友会と交流のある個人の支援者、おりづるの子(東京被爆二世の会)、各地区の会のみなさまがご出席くださいました。
東友会結成65周年で感謝状贈る 記念品は手びねりの湯飲み
東友会が結成65周年に感謝状を贈った個人は、10年以上協議会理事として活躍し、これまで感謝状を贈っていない被爆者と遺族、医師、弁護士として10年以上協力いただいた方19人と、5年以上勤務した事務局員4人、5年以上継続して高額な寄付をいただくなど被爆者運動に協力していただいた6団体でした。
団体、非被爆者への感謝状は、被爆者運動への多年にわたる「協働」に感謝するとの言葉、個人へは記念品の湯飲みが贈られました。記念品は被爆二世の陶芸家・濱住真至さんの手びねりの湯飲み。「手にすっぽり入る」「孫が気に入って、とられてしまった」などの声があり、追加の注文がくるほど好評でした。