ふたたび被爆者をつくらせないために 原爆被害の実相を伝えつづけよう
東友会が7月の理事会で呼びかけた、被爆78年目の夏の実相普及活動に関するアンケート調査の概要がまとまりました。
多くは、写真パネルや被爆の資料を展示する「原爆展」の形式で開催されており、その中で被爆証言もおこなわれています。主催形態は、被爆者地区の会が単独で主催しているところ、他団体との共催、行政の協力・後援を受けながら取り組んでいる地域など、実情に応じて様ざまです。
工夫を凝らして
被爆の実相普及という観点から、「原爆と人間展」パネルや現物資料などの展示が中心になりますが、現実の国際情勢をふまえて幅広く戦争と平和の課題を取り入れて展示に工夫を凝らしているところが目立ちます。
文京では、「原爆の図」の展示と高校生の独自展示などを取り入れています。同じように、杉並、練馬、立川、小平では「高校生が描いたヒロシマ絵画展」、八王子では「小中学生が描いた『平和』イメージの絵・写真」の展示など、若い世代の思いを大切にした展示もあります。
墨田、杉並、足立、稲城では原爆の模型を展示。原子爆弾と被害の様相を対置させたところもあります。
DVD再生による被爆証言など、動画を駆使した地区も練馬、町田、小平、西多摩北地域などでありました。
幅広い協力関係を
墨田、杉並、足立、葛飾、八王子、立川、武蔵野、調布、町田、小平などでは、自治体職員が展示会の現場スタッフとして参加しており、行政との協力関係が感じられます。
平均年齢が85歳近い被爆者たちは、年々活動上の制約が増えており、自治体や支援団体との協力・共同が重要になっています。
2023年・被爆78年 夏の実相普及活動 一覧
地区 | 名称 | 主催・共催・後援 | 会場 | 開催期間 |
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文京 | 第19回原爆の図展 | 主催:「原爆の図」を見る会・文京 後援:文友会、教育委員会 |
文京シビックセンター1階展示室2 | 8月6日から9日 |
墨田 | すみだ平和・原爆写真展 | 墨田折鶴会と他団体の共催 後援:墨田区 |
墨田区役所すみだリバーサイドホール | 8月15日から17日 |
江東 | 原爆と人間展 | 主催:江友会 | 江東区総合区民センター | 7月19日から21日 |
大田 | 大田戦争資料展 | 大友会と他団体の共催 | 大田区民ホール | 8月12日から14日 |
杉並 | 原爆展 | 主催:杉並江友会 | 杉並商工会館 | 8月4から6日 |
原爆展 | 主催:杉並江友会、 後援:杉並区 |
区役所ロビー | 8月8から16日 | |
練馬 | 非核都市ねりま平和展 | 主催:平和展実行委員会・禁止条約批准ねりま連絡会 後援:被爆者練馬の会 |
区立大泉学園ゆめりあギャラリー | 9月8日から10日 |
足立 | 原爆・平和・戦争を考える展示会2023 | 主催:足友会 後援:足友区・教育委員会 |
アリオ西新井 | 8月7日から13日 |
葛飾 | 原爆と人間展 | 主催:葛友会 後援:葛飾区・教育委員会 |
亀有地区センター | 9月22日から25日 |
江戸川 | 江戸川区原爆犠牲者追悼式 | 主催:江戸川親江会 | 区民会館ホール・区原爆追悼碑 | 7月16日 |
八王子 | 八王子平和展 | 八六九会と八王子市の共催 | 八王子駅前東急スクエア | 8月2日から6日 |
「市民センターまつり」での「原爆と人間展」 | 他団体との共催 | 八王子南大沢市民センター | 9月30日から10月1日 | |
武蔵野 | 武蔵野市非核都市宣言平和事業 | 武蔵野けやき会と武蔵野市の共催 | 市役所1階ロビー | 8月1日から10日 |
境プレスギャラリー | 8月18日から21日 | |||
南北道路はなこみち | 8月19日 | |||
調布 | 調布市平和展 | 調友会と調布市の共催 | 文化会館たづくりギャラリー | 8月22日から27日 |
市の出前講座「被爆の実相と核廃絶の道」 | 調友会と調布市の共催 | ドルトン東京学園 | 7月21日 | |
町田 | 町田市夏の平和イベント | 町田市生涯学習センター | 町田市生涯学習センター | 8月5日から9日 |
町田平和のつどい | 市内平和6団体で共催 | 市役所横の「広島被爆石」の前 | 8月15日 | |
稲城 | 第17回「核のない世界へ」 | 稲友会と稲城平和を語り継ぐ三世代の会の共催 後援:稲城市・教育委員会 |
城山体験学習館 | 8月12日から20日 |
西多摩北 | 青梅市 原爆展 | 多摩川会と青梅市の共催 | 青梅市役所ロビー | 7月31日から8月10日 |
福生市 原爆展 | 多摩川会と福生市の共催 | 福生市民会館1階 | 8月5日から20日 |