広島平和公園に植樹の「東京の木」イチョウに標識設置
広島には、東京の被爆者が植樹した木が3カ所にあります。そのうちのひとつ、もっとも古い植樹のイチョウに、広島市が標識をつけてくれたことがわかりました。
このイチョウは広島市平和公園の原爆供養塔脇の道に沿って、威風堂々と枝を伸ばしています。標識は「『語り継ぐ平和の緑』 樹種:イチョウ、寄付者:東友会、寄付年:1971年」。平和記念資料館のボランティアガイドの恵美勇作さんから手紙と写真が届きました。恵美さんは、一時どこの何の木かわからなくなっていたこのイチョウの由来を発見し、2016年8月に広島に行った東友会代表を案内してくれた人。その後も木を見守ってくれていました。
この木は、被爆25周年事業で初の東友会墓参団を送った翌年の墓参団が、広島市の許可を得て植樹したもの。東京都の木であるイチョウ8本をいまの場所に植樹しました。
毎年8月の平和式典に参列した東友会の代表は、このイチョウの下で黙祷・献水し、平和と核兵器廃絶を祈っています。