被爆者相談所および法人事務所
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「DVDを観る会」の報告 原爆被害の事実に理解を深めたい

 東友会は2022年度、2カ月に1回ほどの割合で「DVDを観る会」という企画をおこなってきました。協議会理事会がおこなわれる日の午前中に、理事会役員を中心に希望者が集まって、これまでNHKなどで放送された原爆関連のドキュメンタリー番組を視聴するものです。
 協議会理事などの役員も、幼年被爆や胎内被爆で当時の記憶がない世代が大半を占めるようになっているため、広島・長崎への原爆投下の実情、心身におよぶ原爆被害のありさま、国の被爆者対策の歴史などについて学びたいという要望から始まったもので、2023年3月時点で6回開かれており、毎回、20人から30人が参加しています。

観る意義を確かめながら

 毎年8月の時期には原爆特集のような番組がNHKや民放で放送されますが、こうした番組のなかから選んだものをみんなで観ます。これまで、「原爆投下 10秒の衝撃」「知られざる衝撃波 ~長崎原爆・マッハステムの脅威~」「原爆初動調査 隠された真実」「証言と映像でつづる原爆投下・全記録」などを視聴してきました。
 映像番組をみんなで観ることの利点は、原子核物理のような難しい内容もわかりやすいビジュアル表現を用いたり、リアルな人物インタビューがあったり映像ならではのよさがあること、時間も短いもので約50分、長くても約75分ほどなので手軽に観られることなどがあります。
 そしてなにより、終了後にみんなで感想を出し合い、話し合えることで、ひとり合点にならず理解を深め合えるという点が重要です。

感想文も毎回

 これまでに寄せられた参加者の感想文には、次のようなものがあります。
「現在元気な被爆者はほとんど惨状を知りません。DVDを観て知ることは大事だと思います。この会を続けてください」
「今回の映像でさらに原爆の恐ろしさ、その一瞬での効果、無差別な威力と長年の怖さ、病気、不安等、現在も続くことを我われだけでなくもっと多くの人びとにも知らせ、認識してほしい」
「映像を見ることが理解を促し、深めるだけでなく、人が語ることも大事だと思います。語ることもしっかり続けていきましょう」

 東友会では今後も「DVDを観る会」を継続していく予定です。

会場前方に大型モニターが置かれている。モニターにはまだ映像は流れていない。モニターの隣に置かれたホワイトボードに、「東友会 DVDを観る会」と大きく横書きされた紙が貼られている。参加者は、並べられた机に互いの距離を保って着席している。
観て学ぶ機会に