被爆者相談所および法人事務所
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東友会結成60年 次世代へつなげる周年事業を目指して

 東友会の結成60周年にあたる2018年11月16日がいよいよ1カ月半後に迫ってきました。結成60周年を期して、東友会は二つの事業をすすめています。

記念講演・式典・祝賀会

 ひとつは、記念講演会と式典・祝賀会です。2018年11月18日(日曜日)午前11時から午後3時まで、大手町のKKRホテル東京で開きます。
 記念講演会は、明治大学講師の山田寿則さんに、「核兵器廃絶をめぐる国際情勢」をテーマに講演をお願いすることにしています。テーマをきっちりと絞り込んだわかりやすい語り口の講演に定評がある山田氏。2017年7月7日に国連で核兵器禁止条約が採択され、各国の批准がすすめられていること、電撃的な米朝会談と朝鮮半島の非核化など、最新の国際情勢を学び、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」をさらに広げる糧にできると期待されています。
 記念式典では、東友会の60年の活動をスライドで紹介し、支援をつづける7団体と協議会理事として10年以上東友会を支えてきた被爆者26人。事務局で新聞編集とコンピュータのデータ協力者2人に感謝状を贈呈する予定です。
 祝賀会は、やさしいギターの音色と明るい歌声が評判な松林潤子さんのミニコンサートで開会します。松林さんは30年前から東都生協組合員として被爆者を励ましつづけてきた方。その後、参加者からのあいさつや交流を予定しています。食事をともなう集会なので、東友会は飲食費の1人7000円を会費としてお願いして、独立採算ですすめたいと考えています。

記念出版

 ふたつ目は、60周年記念誌の出版です。書籍のタイトルは『生命もてここに証す 東友会60年のあゆみ』。A5版300ページの予定です。第1部は、東友会が毎年の原爆犠牲者追悼のつどいで刊行してきた『生命もてここに証す』に紹介された人のなかから、東友会の活動を支えた36人の故人の記録を再録する予定です。第2部は、仮タイトル「写真で見る東友会の60年」。結成50周年と55周年にスライドを使って紹介してきた東友会の歴史を元に、60年分の歴史を写真を使って紹介します。45年間の紙焼き写真とその後のデジタルカメラのデータのなかから役員と事務局が3人がかりで写真を選び出す作業が4月から半年間続きました。「なるべく、たくさんの人の写真を使いたいね」と話して作業が進みました。第3部は、東友会の活動日誌です。核兵器と被爆者を巡る内外の動きと並列した年表を作成しました。
 「60年記念誌」は、式典・祝賀会の参加者と東友会結成60周年・相談事業募金の協力者に配付する予定です。この出版事業には、ノーモア・ヒバクシャ訴訟東京原告団から、出版費用の半額を超える高額の寄付も寄せられました。

結成50周年祝賀会と書かれた看板の掲げられた会場、着席する参加者。
東友会の結成50周年祝賀会の様子
東友会結成55周年記念式典・祝賀会と書かれた看板の掲げられた会場、立って腕を組み合唱する参加者。
東友会の結成55周年祝賀会の様子
壇上で行われた表彰状の受け渡し
東友会の結成55周年祝賀会の様子