ヒバクシャ国際署名 各地区の取り組み 練馬区
街頭署名のほか講演会も企画
ヒバクシャ国際署名推進ねりま連絡会は、2017年10月10日に区内8つの賛同団体が集まって会を発足させ、本当の意味で核兵器のない世界の実現を目指し、日本政府が核兵器禁止条約に参加・批准するよう、被爆者の体験をとおして署名で世論に訴える活動を始めました。被爆者練馬の会も積極的に参加しています。
練馬駅前での街頭活動などから、2018年1月31日時点で4807人分の署名を東京連絡会に届けました。
より多くの区民に「ヒバクシャ国際署名」について理解と賛同を求めるため、2018年2月9日には練馬区多目的会議室で「世界は変わる 日本はどうする」と題した講演会を開催。140人が参加しました。
講師は、ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の運営委員である川崎哲さん。ノーベル賞授賞式の写真などを映しながら話しました。
「被爆者の訴えと運動が、世界の反核平和運動に大きな影響を与え、核兵器禁止条約の採択を実現することができた」「しかし核保有国は条約に背を向けている。被爆国の政府と言いながら日本政府も同様」と現状を説明。「政府の姿勢を変えるためには、自治体での決議や首長の意思表示、一人ひとりの国民の声が大切」と強調しました。
講演後、被爆者練馬の会代表や元教員など複数の参加者から発言があり、ねりま連絡会を代表して有原誠治さん(映画監督)が「日本政府の姿勢を変えるためにも、練馬の地からヒバクシャ国際署名を飛躍的にひろげよう」と決意を述べました。(綿平敬三)