被爆者相談所および法人事務所
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おりづるの子(東京被爆二世の会) ヒバクシャ国際署名の取り組みも

 2013年に発足したおりづるの子(東京被爆二世の会)は、結成5年目の活動に入っています。2016年から日本被団協が呼びかけている「ヒバクシャ国際署名」への取り組みなども含めて、さまざまな活動に取り組んでいます。

2016年11月、2017年3月に学習交流会

 おりづるの子では、毎年5月に開催する定期総会に加えて、全会員に呼びかける学習交流会を秋と春に企画してきましたが、2016年度は11月と3月に実施しました。
 2017年3月4日に、東友会ビル会議室で、学習交流会「ひとりで抱えないで 親の介護」を開催しました。近年、東友会相談所への被爆二世からの電話が著しく増加し、なかでも親の介護や介護保険など制度に関する相談が相当の割合で見られることをうけて企画したものです。
 山田みどり副会長からの基調発言に続いて、自由討論の時間を持ち、参加者らからさまざまな発言が続きました。当日は、はたがや協立診療所所長の園田久子医師も個人として参加。他人に相談しにくいことなども含めて、互いに率直に経験や気持ちを交換することができ、参加者それぞれにとって満足度の高い学習交流会となったのではないかと思います。

学習会の様子。長方形に並べられた机に着席した参加者がメモをとるなどしている。
近年問い合わせが増えている「親の介護」をテーマに学習交流会を開催(3月4日)

ヒバクシャ国際署名を進める「東京連絡会」に参加

 日本被団協が2016年から呼びかけている「ヒバクシャ国際署名」への取り組みも進めました。同署名を東京で広げるための「東京連絡会」が、東友会や都内の平和団体、市民団体らによって2016年11月に発足したのをうけて、2017年1月6日の浅草寺雷門前の呼びかけ行動に参加し、1月発行の会報第15号に署名用紙を同封して全会員に配付しました。
 2月17日には文京福祉センター湯島で東京連絡会の会議が開かれました。私たちおりづるの子は1月14日の運営委員会で同会への参加を決めていたため、この会議に初めて、吉田みちお事務局長が参加しました。各参加団体が同署名への取り組みや今後の進め方について報告し合い、ヒバクシャ国際署名の進め方、メーリングリストの運営、全国連絡会への要請事項などについて話し合われました。
 また、5月20日に開催したおりづるの子定期総会において、2017年度の活動の大きな柱の一つとして、ヒバクシャ国際署名への取り組みをさまざまに工夫しながら進めることを決議しました。

定期総会で、スライドを上映しながら報告する山田さん。
定期総会では、山田副会長(左端の女性)が3~4月に訪れた英国各地での被爆証言活動について報告(5月20日)

東友会の活動に参加・協力

 東友会の各種の活動に参加・協力しました。
 2016年7月22日、東友会が毎年開催している東京都福祉保健局との懇談会に参加。山崎裕子運営委員が発言し、内視鏡検査によって大腸がんの早期発見から一命を取り留めた会員の体験などを交えながら、被爆二世がん検診への胃カメラ検査の早期採用を求めました。
 9月25日、葛飾区のテクノプラザかつしかで開かれた東京都原爆犠牲者追悼のつどい(東京都主催、一般社団法人東友会企画・運営)に参加し、その運営に協力しました。
 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟に対して、引き続き、裁判傍聴や集会への参加などの支援活動に取り組みました。
 また、東友会が都内の各地で開催している「地区なんでも相談会」に、近年被爆二世の参加が増えていることから、原則として当会からも運営委員のだれかが毎回参加することとし、東村山(10月23日)、杉並(11月3日)、町田(11月27日)、江戸川・江東(3月5日)、北・板橋(3月11日)、調布・稲城(3月18日)、三鷹・武蔵野(4月16日)の相談会に、当会の案内資料等を持参して参加しました。
 2016年2月から開始した東友会との定期協議を定例化し、3カ月に1回というサイクルで継続しています。
 2016年4月に開設したウェブサイトを適宜更新し、会のPRなどに活用しています。