おりづるの子(東京被爆二世の会) NPT要請団に代表派遣など
2013年に発足したおりづるの子(東京被爆二世の会)は、結成4年目の活動に入っています。2015年度はメンバー2人をNPT要請代表団として派遣するという大きな取り組みを成功させ、いっそう幅広い活動を目指しています。
2015年度活動報告
5年に一度米国ニューヨークで開催されるNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議に向けた日本被団協の要請代表団に、メンバー2人が参加するという大きな挑戦がありました。
2014年秋から、お二人への支援金と、会員それぞれがお二人に託す思いを自分の言葉で綴ることを呼びかけ、総額40万円を超える支援金と、会員18人からの「思い」を集めることができました。
2015年11月には、これらを踏まえて、田﨑豊子さん、平山雪野さんのニューヨークでの活動報告と、会員18人からの「思い」を「NPT要請活動報告集」という冊子にまとめて作成・発行しました。会員らに配布した他、約200部を各所に普及しました。
10月と3月に学習交流会
2015年10月11日、7月に東友会が発表した『東京都在住被爆二世実態調査』の集計・解析にあたった八木良広氏(愛媛大学教育学部特定研究員)を招き、「被爆二世調査」学習交流会を開きました。会員らの健康・体調上の悩み・疑問や、被爆体験の継承をめぐる思いなどを、八木氏を交えて率直に交換し合いました。
2016年3月19日、第五福竜丸展示館(江東区・夢の島公園)見学を実施し、学芸員・市田真理さんの豊富で自在なお話に耳を傾け、放射能被害が地域や自然、そこで暮らす人びとにもたらす被害・影響の深刻さに思いを致しました。終了後、近くのレストランで交流の場をもちました。
また、2015年12月16日には、被爆者の体験を何度も聞いて絵画創作に取り組む広島の高校生たちを描いた、青年劇場『あの夏の絵』をみんなで観に行く会を実施しました。
被爆者とともに活動
東友会の各種の活動に参加・協力しました。
2015年7月13日、東友会が毎年開催している東京都福祉保健局との懇談会に参加。田﨑豊子会長が発言し、被爆二世健診の通年化、東京都の被爆二世に関する制度の幅広い周知努力などを求めました。
9月27日、葛飾区のテクノプラザかつしかで実施された東京都原爆犠牲者追悼のつどい(東京都主催、一般社団法人東友会企画・運営)に参加し、その運営に協力しました。
10月20~21日に実施された「福島原発被害視察・被爆者との交流ツアー」に、当会から3人が参加し、各地での交流・発言などに努めました。
11月23~28日に、「としまセンタースクエア」で開催された東京原爆展に、多くの被爆二世が、事前準備の委員として、当日の説明員として、協力・参加しました。
ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟に対して、引き続き、署名の呼びかけ、裁判傍聴などの支援活動に取り組みました。
また、定期的な活動として、9月から東京都在住の被爆二世のための電話相談「東京被爆二世ホットライン」を開設し、毎月第2土曜日に実施しています。
2016年2月4日、東友会との定期協議を開始しました。今後は3カ月に1回というサイクルで開催する予定です。
4月には、会のウェブサイトを開設しました。