被爆者地区の会 総会、相談会つづく 役員の高齢化で活動に限界も
介護などの相談、支援の必要は増加 しかし…
都内各地の被爆者地区の会で2016年の総会がつづいています。この総会の後に相談会を開く地区が多く、4月は江戸川区、多摩市、江東区が、5月は町田市、国分寺市、港区、葛飾区の7区市で開かれました。これらはほとんど休日か土曜日ですが、東友会から村田未知子主任相談員か的早克眞相談員が講師をつとめています。
この中で、2016年5月15日に町田市の町友会が第32回総会を開き、総会後に相談会を企画し、村田主任相談員が参加しました。
町友会では、会員の高齢化で会の活動が難しくなるのではと心配する役員が多く、新しい会員の構成についての話し合いがつづいていました。
「何とか会を継続させたい」と町友会の神戸美和子会長は、これまで参加したことのない被爆者に電話をかけて参加をよびかけ、この結果、新しく参加した被爆者の4人が手当に該当する見込みが出てきました。
原爆症認定と医療特別手当が受けられそうなのは、広島駅前で被爆し大腸がんが発見された女性。肺気腫と腰椎の変形がある男性、骨粗鬆症で痛みがある女性は健康管理手当、介護保険の要介護度は要支援2ですが、手が震えて食事の支度も、生協の宅配で受けた荷物を台所に運ぶこともできないという独り暮らしの女性には介護手当の申請を検討することにしました。
相談会の後、町友会の役員は「相談会は重要だ」「被爆者の外での証言活動にしか助成しない市に、相談事業にも支援するよう要望しよう」と話し合い、11月に東友会の協力も受けて被爆二世にもよびかけた「地区なんでも相談会」を開くことを決め、この日、会場を確保しました。
6月には、練馬区、武蔵野市、西多摩南地区(あきる野市、日の出町、檜原村)、足立区、中野区の総会でも東友会相談員が参加して相談会が予定されています。