東友会と東京原水協が「年末見舞い行動交流会」
大事なのは贈る側と受ける側の気持ち
東京原水協と東友会は、2013年末に東京の被爆者269人に年末見舞金を贈る行動を共同でおこないました。その経験を持ち寄って、反省と今後に生かすための「年末見舞い行動交流会」が2014年4月13日、豊島区の東京労働会館ラパスでありました。当初は2月に開かれる予定でしたが、近年まれな大雪のため延期になっていたものです。
この交流会には、都内の被爆者の会と東京原水協の役員約60人が参加しました。
開会の挨拶で柴田桂馬・東京原水協代表理事は、年末見舞い行動は49年つづいてきたこと、贈られた見舞金は累計で3000万円を超えたこと、見舞金を贈る側も受け取る側も高齢化してきて、見直しをしなければならない時期に来ているのかもしれない、積極的な面を確認しながら問題点を改善していきたい、と述べました。
これをうけて実践報告が続きました。石村和弘・東京原水協事務局長、家島昌志・東友会業務執行理事が総括的な経験を報告。武蔵野、墨田、豊島、足立、世田谷などの地区から訪問活動の多彩な報告がありました。
このなかで、東京原水協の見舞金に地区の会が見舞金をプラスしている例、「ちひろカレンダー」や広島の人にはもみじ饅頭、長崎の人にはカステラなどを添えている例、被爆者から被爆体験記をもらった例などが次々と出され、訪問活動はとっても有意義であることが経験として出されました。
最後に大岩孝平・東友会代表理事が「半世紀にわたるお見舞い行動に感謝する。贈る側も受け取る側も、お見舞い金の額ではなく、気持ちの問題だと思う。被爆者支援と核兵器廃絶へ、今後も共同していきたい」とのべ、閉会しました。