ビキニ被災から60年の思いを胸に お花見平和のつどい
核も戦争もないあすへの希望をもとめ市民8団体が桜の下で交流
「お花見平和のつどい2014」が4月5日、江東区夢の島公園・第五福竜丸展示館とエンジンの広場で、160人が参加してにぎやかに開催されました。
第五福竜丸の数奇な航跡
「つないでつないで東京から平和を」と、東京の市民8団体が、毎年この地で開いてきた「平和のつどい」も13回。今回のつどいは、東友会の村田未知子さんの軽妙な司会、お花見合唱団による「花」のオープニング合唱。東京地婦連の谷茂岡正子会長による開会宣言で始まりました。
2014年は第五福竜丸が、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験で被災してから60年の節目とあって、メイン企画は「証言と映像でつづるビキニ被災から60年」。同展示館の安田和也学芸員が約30分、スライドを使ってビキニ被災から展示館保存まで、第五福竜丸の数奇な航跡と原水爆禁止運動への広がりを説明しました。
4生協が平和活動報告
つづいて東京の4つの生協、パルシステム東京、東都生協、南部生協、コープみらいの代表が、それぞれ取り組んだ平和への活動を、スライドや折り鶴のタペストリーを使って報告。盛んな拍手をよんでいました。
午前中ににわか雨が降る時間もありましたが、午後は快晴、暖かくなり、絶好のお花見日和となりました。
歌とトークと演奏
昼食時には、佐々木サダコの甥、佐々木裕滋さんが、サダコの千羽鶴のトークと自作のヒット曲「祈り」とギター演奏を披露。参会者はピースミュージックを楽しみながら歓談、交流しました。
8団体が報告と決意
午後のプログラムは、主催団体「第五福竜丸から平和を発信する連絡会」総出演による「あしたへの希望をもとめて」の報告。東京地婦連、主婦連、東京都生協連、東京都地域消費者団体連絡会、日本青年団、第五福竜丸平和協会、東京原水協、一般社団法人東友会の8団体が、それぞれに活動報告と決意表明をおこないました。
フィナ―レは、お花見平和混声合唱団と佐々木裕滋さんのギターによる「青い空」に合わせて、参加者みんなで声高く合唱。新たな活動を誓いあいながら、気持ちの良いお花見を終えました。
2014年は、ハート型のカードに80人余が平和へのメッセージを寄せたこと、折り鶴が例年に増して参加者から寄せられたこと、用意されたおにぎりとかりんとうが完売し、佐々木さんのCDが売り切れたことなどが特徴でした。