被爆者相談所および法人事務所
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ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 原爆被害の実情に目を向けてほしい

第1次訴訟原告本人尋問(2014年2月18日) 被爆がもたらした辛苦を切々と語る

 ノーモア・ヒバクシャ東京第1次訴訟の原告・大手妙子さんにたいする本人尋問が2014年2月18日午後、東京地裁でおこなわれました。
 大手さんは14歳の時、長崎の爆心地から1.4キロにあった三菱兵器大橋工場で被爆しました。鉄骨もぐにゃぐにゃに曲がるほどの爆風と熱線で吹き飛ばされ、ガラスの破片を顔に浴び、がれきに埋まっていたところを助けられて必死で逃げたこと、ふるさとの五島に帰った後発熱、下痢、血便、脱毛に苦しめられたこと、子宮筋腫で手術、胆のう炎で手術、皮膚がんに冒され、いま狭心症で苦しんでいること、結婚についても苦い思い出があることなど、原爆のために一生苦しめられてきたことを、原告代理人の金井知明、坂田洋介両弁護士の質問に答えて切々と陳述しました。被告・国側からの反対尋問でも、被爆の惨状をいっそう裏付けられました。
 傍聴には、大手さんが所属する北区双友会の被爆者はじめ東京の被爆者、東京原水協関係者、司法を目指す学生など50人が参加しました。第1次訴訟の原告本人尋問は終了。次回は4月7日、103号法廷で更新弁論です。

鉛筆によるスケッチ。右手奥に裁判官、手前は被告席側。左手奥の原告席側にマイクを持って立つ人が描かれている。原告代理人弁護士による質問の様子
2月18日におこなわれた原告本人尋問の法廷の様子(スケッチ:石飛公也)

第2次訴訟口頭弁論(2014年3月7日) 若い裁判官に被爆の実相を陳述

 ノーモア・ヒバクシャ東京第2次訴訟の裁判は、東京地裁民事38部の担当でおこなわれています。この裁判を担当する裁判官3人はいずれも若く、戦争体験はなく原爆被害のことも知りません。
 そこで原告・弁護団は、原爆被害の全体像を知ってもらわなければ審理が適切に進まないと、3月7日に東京地裁で一番大きい103号法廷で、映像を使って原爆被害の全体像を説明する「代理人意見陳述」をしました。映像の基本にしたのはNHKがかつて放映した「原爆投下後10秒の衝撃」です。
 わずか20分間でしたがまず武田浩一弁護士が「放射線被害単独で考えることはできず、肉体的苦痛だけを考慮すればすむものでもありません」と原爆被害の実相の根本を陳述。つづいて萱野唯弁護士が「原爆放射線の人体影響の未解明性」、白神優理子弁護士が「これまでの判決の到達点 本件訴訟に至った経緯」を、それぞれ的確に陳述しました。弁護団はこのスライドとは別に、「原爆被害の実態について」138ページに及ぶ陳述書を裁判所に提出しています。終了後は弁護士会館で報告集会が開かれました。

長方形に並べられた机で参加者が席に着いている。その周りにたっている人もいる。一人が席で立って話している。
口頭弁論後の報告集会