東友会、石原慎太郎氏の核武装発言に抗議文
核武装・軍事力強化など不穏な動向にたいして行動
総選挙と都知事選にあわせて、核武装、国防軍創設など、軍事力強化をめぐって国内外で危険な動きが相次ぎ、東友会と被爆者団体はきびしく対応しました。
日本維新の会代表・石原慎太郎氏が2012年11月20日に、外国特派員協会での講演で、「核を保有していない国の発言力、外交力は圧倒的に弱い。マージャンで役を持っていないとあがれないのと同じだ」などと講演しました。東友会は12月6日の役員会で、この講演についての対応を検討し、「石原代表の発言は、『核なき世界』を求める世界の世論に逆行する不穏当な暴言であり、被爆者と国民に謝罪を要求する」とする抗議文を出すことを決めました。抗議文は、日本維新の会本部に送達されました。
東友会役員会はまた、ノルウェーなど34カ国が核兵器の非合法化を求める決議を国連第1委員会に提出するとき、日本政府が賛同を拒否したことについても検討し、抗議の街頭行動をおこなうことも決めました。街頭行動は12月18日午後、厚労省前で「原爆症認定制度の抜本改正を求める」行動と合わせて、神奈川、千葉、埼玉各県被爆者の会と共同でおこなわれました。
日本被団協はまた、12月6日、「核武装、軍拡を拒否する声明」を発表。7日にはアメリカの「臨界前核実験に抗議する」声明を発表しました。