東友会相談員養成研修会 東京都の被爆二世施策の歴史を学ぶ
血がにじむような先人の努力がかちとった成果
東友会は2012年12月2日、2012年度第3回相談員養成研修会を開催。初参加も含め10人の被爆二世、山梨の被爆者の会からの参加など34人が参加しました。
今回のテーマは、ガン検診や医療費助成を実施している「東京都の被爆二世施策」とその歴史的経過です。
東友会で30年にわたり被爆者の相談活動をしてきた村田未知子相談員が、制度の内容と、1970年代に被爆者と被爆二世が放射能の影響の不安に苦しむ実態から都議会へ粘り強く働きかけ、全会派の理解・賛同を得て、75年に被爆者援護条例を成立させた運動の経過について講演。
さらに「被爆者に子どもを産ますな」と発言をした都議への抗議行動と、被爆二世施策の充実を求める都議会への要請行動をくり返し、ついに77年、被爆二世の医療費助成を実現させた経過を、当時の「東友」の記事を紹介しながら説明しました。
その後、参加者から、平均年齢50歳になった被爆二世としての健康不安、親としての被爆者の思い、いっそうの制度の充実を求める切実な願いなどが語られました。
また「都内の被爆二世に制度の利用を広めていきたい」「地区の会でも二世の会を立ち上げようとしている、勉強になった」「施策実現の歴史を体系的に勉強でき、大変参考になった」「東京は恵まれているが全国的な法令として格上げしていかねばならない」など、たくさんの感想や思いが寄せられました。