浅草ウォーク 「いのちへの償い求めて」 集会では集団証言も
2011年10月23日、130人が参加して「第6回浅草ウォーク」が、「いのちへの償い、いまこそ」のスローガンを掲げておこなわれました。これは、すべての戦争被害者に国家補償を求めて、東友会、東京空襲犠牲者遺族会、サークル「和・ピースリング」で構成する実行委員会が、毎年10月に開催してきたもの。2011年も「時代祭」で賑わう浅草・浅草寺の周囲をパレードし、住民と観光客にアピールしました。
戦争犠牲者への黙祷ではじまった「つどい」は、3団体の会長や代表が紹介された後、「浅草ウォーク」の6年間の運動と3団体の1年間の活動を東友会の大岩孝平副会長などがスライドを使って紹介しました。
つづいては、集会のメイン企画「いのちへの償い求めて」と題した集団証言。空襲と原爆被爆による被害者の証言を東友会の家島昌志・仲伏幸子事務局次長と空襲被害者、戦後世代の「和・ピースリング」のメンバー6人が紹介しました。
被害の実態を描いた絵や当時の写真を上映するスライドをバックに、一晩で10万人もが犠牲になった東京大空襲のなかで、炎の中に祖父母を置き去りにした体験や広島で家屋の下敷きになった母親を見捨てて逃げた体験などが紹介されると、参加者は、「原爆も空襲も同じような体験者がいるのね」「両方とも死者には償いがなされていないのか」と話していました。
集会の後参加者は、浅草寺の周囲の目抜き通りを、折り鶴の首飾りや千羽鶴、「わたしの願い」カードを掲げながら行進し、都民と観光客にアピールしました。