原爆症認定ケースbyケース
「東友」1月号で紹介した後、東友会を通じて原爆症認定申請をした被爆者のうち5人が認定され1人が却下されましたので紹介します(2011年1月16日から2月15日)
今回認定されたなかに、1972年、38年前に甲状腺ガンの手術を受けた事例がありました。この被爆者は、ガンは治癒しましたが、手術のために甲状腺機能低下症になり、現在も甲状腺ホルモン剤での治療を続けています。
却下事例は、100時間以内入市、肝硬変で被爆状況と病名はともに「積極認定」の条件にありますが、「放射線起因性が認められる」の条件を満たさないものとされ、却下になりました。
東友会を通じた申請で現在審査結果を待っている人は98人。この人びとの申請期間は、2006年8月から2011年1月末までです。
認定
申請病名 | 性別 | 被爆時年齢 | 被爆状況 | 申請年月ほか |
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甲状腺機能低下症 | 女性 | 29歳 | 広島1.7キロ直爆 | 2009年6月申請。 |
悪性リンパ腫 | 男性 | 21歳 | 広島8月6日入市 | 2009年6月申請。 |
甲状腺機能低下症 | 女性 | 20歳 | 広島1.7キロ直爆 | 2009年7月申請。 |
甲状腺機能低下症 | 女性 | 17歳 | 広島1.5キロ直爆 | 2009年7月申請。 |
甲状腺ガン(手術後38年) | 女性 | 17歳 | 広島8月7日入市 | 2009年11月申請。 |
却下
申請病名 | 性別 | 被爆時年齢 | 被爆状況 | 申請年月ほか |
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肝硬変 却下理由:起因性 | 女性 | 8歳 | 広島8月7日入市 | 2009年10月申請。 |