東友会実相普及学習会 被爆体験をどのように話すか
聞いてもらえる工夫をしよう
東友会は2011年1月20日、「被爆体験をどのように話していけばいいのか」というテーマで実相普及学習会を開きました。被爆者運動の重要な課題である証言活動について東友会は、30年前から学習会などを重ねてきましたが、被爆者の高齢化にともなって被爆当時の記憶がない若年被爆者も証言活動に参加できるようにと3年前から実相普及委員会が新しい企画で学習会を続けています。
今回の学習会には被爆当時幼児だった人やまだ証言をしたことのない人など37人が参加。5つのグループに分かれて話し合い、その後全体での経験交流をしました。
各グループでは、まず1、2人が証言。その後、証言しやすくする工夫と相手の理解を深めるための方法について率直に話しあいました。「記憶がなければ親や他の被爆者の証言を紹介する」「原稿を書く」「絵や写真を使う」など証言するときの工夫から、子どもにはあまりむごい話は避け、核兵器廃絶への願いを強く訴える、など多くの意見が出され、このような学習会を今後も3~4カ月ごとに開いていきたいという声が多数出されました。
参加者からは、「証言することで若い世代に戦争の不条理を知ってもらいたい」「真剣な態度で聞いてもらえるようがんばる」などの感想文が寄せられました。