広島・長崎の慰霊団と死没者調査 猛暑のなか諸行事に参加
2010年も東友会は広島・長崎に代表を派遣し、8月6日と9日の平和式典に参列しました。式典の日には、地区の会から参加した代表とともに、両市の公園に東友会が植樹した「東京の木」への献水をおこないました。
広島へは、遺族代表として仲伏幸子さん(府中)、死没者調査員として村田未知子事務局主任と的早克眞事務局員が、長崎には遺族代表として伊藤雅浩さん(八王子)、死没者調査員は井上秀雄さん(練馬)、村田主任が派遣されました。
東友会が東京都からの委託を受けて実施している原爆死没者名簿の照合は、広島市には5日に平和祈念資料館の死没者名簿照合会場を訪ねて195人分の死没者名簿を手渡して依頼。長崎市は10日に市役所の原爆被爆対策部を訪ねた派遣代表と山本英典副会長が、金谷博己部長、高橋清文次長と懇談して、88人分の照合を依頼しました。
首相の「核抑止力は必要」発言に失望の声
被爆65年の節目にあたる広島の式典には、パン・ギムン国連事務総長とともに、初参加の米・英・仏大使をはじめとする過去最高となる74カ国の大使や公使が参加。パン事務総長は、ときおり日本語のスピーチを交えながら「被爆者が生きている間に核兵器廃絶を」と訴え、世界の動きを確信できるものになりました。
しかし、菅直人首相はあいさつのなかで「被爆者を非核特使として派遣したい」と発言する一方で「核抑止力は必要」と明言。式典に参加した被爆者や遺族から「せっかく世界が動いているのに、死者を侮辱するようなことを言った」という声も聞かれました。