東友会医療講演会 被爆者にとっての歯の話
わかりやすい話で活発な質疑応答も
2009年度第2回医療講演会が3月21日、江戸川親江会の協力をえて江戸川区のタワーホール船堀で開かれました。これは社団法人東友会の自主事業として毎年おこなっているもの。参加者は46人でした。
講師は足立区にある蒲原歯科診療所所長の吉田万三歯科医師。「被爆者が知りたい歯と歯茎の話」のテーマで講演をしました。
吉田医師はスライドを使って、「だらだら食いは虫歯の原因になる」「喫煙は歯科の病気の原因にもなる」「規則正しい生活が歯周病を防ぐ」など、歯周病や虫歯の原因、予防法や歯の磨き方などの具体例をあげながらわかりやすく説明。「入れ歯でもよいから、80歳になっても20本の歯でシッカリ噛めるように8020をめざしましょう」と話しました。
質疑応答では、「若いときから歯が悪く40歳代で総入れ歯になった。被爆したためか」「脳動脈瘤があり、歯科にはかかるなと医師に言われガマンしている。歯科受診は冒険でしょうか」「インプラントを勧められているが、どうしたらよいか」といった切実な声が相次ぎました。吉田医師は一人ひとりに丁寧に答えていました。
参加者からは、「話が上手でよくわかった」「歯の大切さがよくわかりました」「今後の生活態度が大切だと身にしみた」など、日ごろおろそかになりがちな歯と歯茎の健康について、あらためて意識したとの感想が多数寄せられました。