被爆者相談所および法人事務所
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浅草ウォーク 被爆者、東京大空襲被害者などが連帯

戦後補償のゆがみを正し、すべての人々がわかちあえる平和を

 毎年、すべての戦争被害者に国家補償を求めて浅草をパレードしている「浅草ウォーク」が、2009年10月31日におこなわれました。第4回目となった2009年のスローガンは「戦後補償のゆがみを正し、すべての人々がわかちあえる平和を」。東友会から40人が参加し、秋の観光祭で賑わう浅草の町でアピールしながら、東京空襲被害者と一緒に行進しました。
 「ウォーク」の前の集会は台東区民会館で開かれ、「あらゆる戦争被害者を差別しない国家補償を」の横幕が掲げられた会場には、東友会の青いたすきを掛けた被爆者、東京大空襲原告団の赤いたすきを掛けた人びとなど250人が集まりました。
 はじめに、主催者を代表して「和・ピースリング」の野上秀雄代表があいさつ。ついで東友会の1年間の運動について大岩孝平事務局長が、結成50周年事業、核兵器廃絶運動、原爆症認定集団訴訟運動についてスライドを使って報告。「和・ピースリング」、東京空襲遺族会の代表もそれぞれの活動を報告しました。メイン企画「差別なき償いをめざして共に歩く人々のことば」では、中国の重慶大爆撃の被害、抑留者、東京大空襲での朝鮮人犠牲者問題などにとりくむ人びとが発言しました。集会のまとめあいさつに立った東友会の長岡和幸副会長は、東友会が東京空襲被害者とともに「浅草ウォーク」に参加することを決めた当時の事務局長として、感慨深くこの日の出会いについて語りました。

壇上の椅子に座る人たちと、並べられた椅子に座りその話を聞く参加者たち。
ウォーク集会の参加者たち

 集会後は、浅草寺二天門の前から吾妻橋まで、浅草寺周辺を一周する「ウォーク」。先頭には東友会の旗がたなびいていました。訴えに耳を傾けていた高齢の男性が「こんな運動があることを初めて知った。私も焼け出され家族は亡くなった」と話しかけてきたり、手を合わせて見送る老婦人の姿もありました。

10月31日、浅草にて。「国はあらゆる戦争被害を差別しない国家補償の『しくみ』を今こそ!」と書かれた横断幕を先頭に浅草を歩く集会参加者
「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないように」と訴え