「原爆被害者の墓」で偲ぶつどい 被爆者や家族への思い語り合う
2009年10月25日、東京霊園(八王子市高尾)の「原爆被害者の墓」の前で第5回「偲ぶつどい」が開かれ、遺族や被爆者など22人が参列しました。この墓は、「原爆被害者の墓保存会」が、被爆者の共同墓地として被爆60周年の2005年に建立したもの。墓石の奥にある黒花崗石には、埋葬されている被爆者・家族7人と記名を希望した1人のお名前、東友会の原爆犠牲者慰霊碑から移葬した22体の分骨とお一人の遺髪を埋葬したことが刻銘されています。
冷たい雨のなかでの式となった2009年の「つどい」では、墓前で保存会の山本英典代表があいさつをした後、参列者全員が献花と献水。会場を霊園の休憩所に移して、埋葬されている被爆者や家族への思いと埋葬を申し込んだ心境などを語り合いました。「身寄りのない被爆者を入れてもらったので、命日に被爆者の会の役員みんなでお参りをした」「このお墓に申し込んでから安心している。被爆者同士だから入ってからも寂しくないね」「地元にこのような墓があるので、きちんとお参りしなくてはと思ってきた」――などの話が紹介されました。
「原爆被害者の墓保存会」と「原爆被害者の墓」についてのお問い合せは、東友会(電話03-5842-5655)または白霊社(電話03-5933-6640)まで。