東友会代表 被爆64年目の広島・長崎で役割果たす
式典や献水式、死没者名簿照合など
東友会は、2009年も広島・長崎に代表を派遣。8月6日と9日の式典に参列し、両市に死没者名簿の照合を依頼しました。この死没者名簿照合は、東友会が東京都から委託を受けて1983年度から27年間つづけているものです。
広島へは、遺族代表として上田紘治さん(八王子)、東京都の死没者調査員として佐々木惠美子さん(西多摩北)と村田未知子事務局主任が派遣されました。代表は、5日午後から原爆症集団訴訟全国支援ネットなどが広島市で開いた「にんげんをかえせ!」集会に参加した後、原爆資料館を訪ね東京都と東友会が掌握した175人の原爆死没者名簿と広島市の死没者名簿との照合を依頼しました。
6日は地区の会(都内の被爆者の会)の代表とともに広島市の平和祈念式典に参列した後、慰霊碑に献花。その後、広島城に近い中央公園に移動し、東友会が植樹した「東京の木」ケヤキに献水しました。
長崎には遺族代表として島津千惠さん(立川)、死没者調査員は松本貢さん(三鷹)、村田主任が派遣されました。代表は、原水禁世界大会に参加した大岩孝平事務局長や地区の会の代表とともに8日午後、長崎市で開かれた「原爆症認定集団訴訟・長崎報告集会」に参加。6日に広島市で日本被団協代表と首相が集団訴訟終結の「確認書」に調印するまでの経過などの報告を聞きました。
9日は、長崎市平和公園内に東友会が植樹した「東京の木」クロガネモチに地区の会の代表とともに献水式をおこないました。
その後の長崎市の式典では遺族代表の島津さんが麻生首相などにつづいて、全国の遺族を代表して献花をおこないました。代表献花とあって島津さんの席は首相などと一緒の特別来賓席。それもデスコト国連総会議長の隣り。式典で「(核兵器の)廃絶を確実に実現する野心的かつ現実的な期日を設定する必要がある」とスピーチした国連議長の隣りに座れて「いい記念になりました」と、島津さんは話していました。
10日、遺族代表と調査員は長崎市役所を訪ね、東京都と東友会が掌握した83人の長崎市の名簿の照合を依頼しました。