東友会 慰霊祭と追悼のつどい 核兵器廃絶の実現を誓い合う
集団訴訟死亡原告の最後の言葉を紹介
2009年7月26日、酷暑をついて第45回東京都原爆犠牲者慰霊祭と2009年度「原爆犠牲者追悼のつどい」が、品川区の東海寺の原爆犠牲者慰霊碑の前で、執りおこなわれました。
慰霊祭は、開式をつげる打鐘五声につづいて、東海寺の加藤正念住職と品川仏教会の導師による読経と死没者の名前が詠み上げられるなか、参列者が焼香。藤平典副会長が、4月のオバマ大統領のプラハ演説など核兵器廃絶をめぐる国際世論の高まりにふれた「慰霊のことば」を述べました。
国と都の慰霊事業でもある「追悼のつどい」では、飯田マリ子会長が高齢化した被爆者の実態にもふれながら主催者あいさつ。東京都知事、広島市長、長崎市長のメッセージが紹介されたあと、都民を代表として東京原水協の柴田桂馬代表理事が弔辞をのべました。柴田さんは半世紀以上東友会とともに東京の反核運動を担ってきた立場から、東友会の役員を偲びながら、被爆者の願いを受けて運動をさらに進める決意を慰霊碑に語りかけました。
政党からは、民主党、自民党、公明党、共産党の代表があいさつ。遺族代表の小佐々明子さんは、1月に法廷で証言し4月に亡くなった第2次訴訟原告で夫の辰男さんの闘病生活と思いを紹介しました。
「つどい」では、東都生協組合員と東京民医連の参列者が、この日刊行した『生命もてここに証す』に掲載された、集団訴訟第1次原告10人が裁判官の前で証言したことばを朗読しました。法廷での証言を残して亡くなられた原告の遺影の前で紹介される重い証言に、涙をぬぐう参列者の姿もみられました。