被爆者相談所および法人事務所
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東友会結成50周年記念 東京原爆展 参観者は5000人以上

原爆死した家族の無念をくり返さないで 首都の中心で被爆の実相を伝えて

 東友会は2009年2月5日から9日までの5日間、東京都、広島市、長崎市と東京新聞の後援を受けて、「結成50周年記念 伝えようヒロシマ・ナガサキ東京原爆展」を開催しました。会場は、東京の観光名所でもある東京都庁第一本庁舎45階の南展望室。1日2000から3000人の入場者の半数が展示に目を止め、5日間の参観者は5000人を超えました。
 展示会場は、南展望室中心のカフェテリアを取り囲む3コーナー。専用エレベーターをおりると、東京湾から富士山までを眺望できる窓を背景に、日本被団協が制作した40枚の「原爆と人間展」パネルが掲げられ、90度曲がった隣のコーナーは被爆の高温で溶けたガラスや瓦、焼死した被爆者が遺した時計など広島平和資料館の被爆現物資料の展示と東友会の50年の運動を紹介するDVDの上映。さらに90度曲がったコーナーには26枚の「サダコと折り鶴ポスター」のコーナーが配置されました。
 「原爆と人間展」に添えられた英文の説明を熱心に読んで涙する観光客、パネルや展示物ひとつ一つを撮影したりメモをとる人、30分のDVDを熱心に観ている人の姿もあり、「私の親族・親戚は12人が犠牲になりました。でもここで原爆展を開いていただいて死者がむくわれたと思っています」という声も。遠足に参加した小学生に熱心に説明する女性教師は「事前にわかってればここでの時間をもっと長くしたのに…」と話していました。

「東京原爆展」と書かれた案内板が立てられた都庁展望室。パネルの展示されたついたてが並び、たくさんの人がパネルを見ている。
小中学生の見学も多かった東京原爆展
パネルの展示されたついたての前で、参観者に説明する被爆者。
参観者にパネルの説明も
ガラスケースの中に展示された現物資料と、それを見る人たち。
被爆の現物資料に見入る人たち