被爆者相談所および法人事務所
〒113-0034 文京区湯島2-4-4平和と労働センター6階
電話 03-5842-5655 ファックス 03-5842-5653
相談電話受付時間
平日 午前10時から午後5時、土曜 午前10時から午後3時

仙谷源次さんのお別れ会 独り暮らしの被爆者を地区の会が看取る

 東友会理事として8年間活躍してきた仙谷源次さん(長崎被爆)が2008年8月3日、胃ガンのため死去されました。享年75歳でした。
 独り暮らしの仙谷さんの最期を看取り、願いを実現したのは井上秀雄会長を中心にした被爆者練馬の会の連係でした。
 仙谷さんは腰痛がひどく病院を転々としてきましたが、胃ガンの検診を受けていませんでした。「飲まず食わずで部屋で寝ていて、大変だと思って病院に入れました」と練馬の会の役員たちは振り返ります。仙谷さんは、練馬の会の協力で5月から3カ所の病院を入退院していました。
 仙谷さんの願いは、高尾にある「原爆被害者の墓」に入ることと、残ったお金を東友会と練馬の会に寄付すること。練馬の会役員5人は、東友会の村田未知子相談員とともに何度も病院を訪ね、遺言書の証人にもなりました。
 8月11日の「お別れの会」に参加したのは16人。うち11人が練馬の会の人びとでした。東友会事業部の蒔添安雄部長も「亡くなる直前まで東友会慰霊祭の事業活動に参加したい」と話していたと紹介。参加者は全員火葬場に同行しました。

仙谷源次さん
テーブルを囲んで座る参加者たち。
お別れ会に参列したみなさん