東友会慰霊祭・追悼のつどい 再び被爆者をつくらせない誓いを込めて
2008年7月27日、酷暑をついて第44回東京都原爆犠牲者慰霊祭と2008年度「原爆犠牲者追悼のつどい」が、品川区の東海寺の原爆犠牲者慰霊碑の前で、執りおこなわれました。
慰霊祭は、開式をつげる打鐘五声につづいて、東海寺の加藤正念住職と品川仏教会の導師たちによる読経と死没者の名前が詠み上げられるなか参列者全員が焼香。集団訴訟の東京原告団長でもある東友会の山本英典副会長が、死去された原告の追悼をこめた「慰霊のことば」を朗読しました。
つづいて国の死没者慰霊事業として国と東京都の助成を受け開かれた「追悼のつどい」では、飯田マリ子東友会会長が主催者あいさつ。都知事のメッセージを住友眞佐美保健政策部長が、広島市長のメッセージを広島市東京事務所の大森寛所長が、長崎市長のメッセージを長崎市東京事務所の神近宣博所長が紹介しました。
都民を代表しての弔辞は30年以上被爆者運動を支援してきた内藤雅義弁護士。
内藤さんは被爆二世としての思いもこめて、被爆者の凄惨な生涯と生命をかけた核兵器廃絶への願いを格調高い弔辞にして読み上げました。
政党代表としては、民主党の伊藤ゆう都議、公明党の山口那津男参院議員、共産党の笠井亮衆院議員と生活者ネットの西崎光子都議があいさつ。遺族代表の増田昭弘さんが、2007年に亡くなった東友会理事・増田昭吉さんがガンとの13年間の闘いのなかでも笑顔を絶やさなかったこと、遺言で遺体から永久歯を抜いて長崎大学に献体したことをのべ、感動をよびました。
「つどい」では、この日刊行した『生命もてここに証す』に掲載された、故・髙木留男さんと故・吉元トキ子さんの思いを、「東京おりづるネット」の髙橋昌平さんと「町友会とともに生きる会」の本間美智子さんがそれぞれ紹介しました。