被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定集団訴訟 東京第1次訴訟控訴審 国側「原告は被曝なし」

高裁でも暴言繰り返す国

 2007年10月23日、東京高裁で原爆症認定集団訴訟の第1回口頭弁論が開かれました。この裁判は、2007年3月に30人の原告のうち21人が勝訴した東京地裁での第1次訴訟の控訴審です。
 法廷では内藤雅義弁護士がスライドを使って、「数値化して科学的に証明できない場合、放射線の影響は存在しない」という政府側の主張に対して、原爆放射線の影響は未解明であり、被爆の実態から判断することが必要なことを強調。高見澤昭治弁護士は、松谷訴訟から9地裁3高裁と最高裁の41人の裁判官の判断は、いずれもDS86や「審査の方針」の問題点と限界を指摘していることを述べ、山本英典原告団長が、30人の原告のうち12人が死去したことにふれて核兵器廃絶への被爆者の願いを感動的に陳述しました。
 政府側代理人は、今回はスライドを使って30人の「原告の大半がほとんど原爆放射線に被曝していない」との陳述をくり返し、原告と被爆者の怒りをかいました。

厚労省前で宣伝・署名行動も

 裁判を傍聴した原告と被爆者、支援者は、法廷終了後に厚生労働省前にかけつけ、チラシを配布し「制度の抜本改正を求める100万人署名」を訴えました。

「集団訴訟控訴審第1回弁論」の横断幕を掲げ裁判所へ向かい行進する原告ら。
第3次提訴と控訴審口頭弁論の傍聴に向かう原告・被爆者と支援者ら
幟を立て、たすき掛けをして厚労省前の歩道に並び、「集団訴訟の勝利を!」の横断幕を掲げながら拳を突き上げる原告・被爆者・支援者たち。
厚生労働省に向けて訴え

第3次提訴も6人 東京の原告は82人に

 この日は、口頭弁論の前に東京地裁に原告6人による第3次提訴もおこなわれ、東京の原告数は82人になりました。

2007年10月23日に東京地裁に提訴した6人の原告(50音順・敬称略)

氏名申請病名 被爆時年齢 被爆状況等
壹岐弘慢性骨髄単球性白血病20歳広島市宝町などに8月7日入市。以後13日から宝町であとかたづけ。歯茎出血がひどく食事がとれず、倦怠感も激しく1カ月床につく。
佐々木正己悪性リンパ腫20歳 長崎市に18日入市。時津、松山、浦上、大波止を往復。投下時は時津の屋外で放射性降下物を受ける。
塩田喜久雄脳梗塞9歳長崎市矢ノ平3.5キロで被爆し放射性降下物を浴びる。10日頃長崎駅から道ノ尾駅まで鉄路を歩き避難。下痢、発熱、倦怠感。
田村正夫胸部大動脈瘤15歳長崎駅構内2.3キロで被爆。両手に火傷。9日夜、山王神社付近で野宿。両手の火傷が化膿。脱毛、歯茎からの出血、ケガの出血止まらず。倦怠感あり。
宮田知都子脳梗塞23歳広島市段原3キロで被爆。6日から15日、八丁堀、泉邸周辺に立ち入る。
山口幸七非ホジキン悪性リンパ腫21歳広島市皆実町に7日入市。12日頃まで救援作業に従事。下痢、食欲不振、倦怠感。