被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定ケースbyケース

 東友会と地区の会をつうじて原爆症認定第2次集団申請に参加した10人の審査結果が届きました。
 認定されたのは、今回も1.5キロ以内の至近距離で被爆し、ガンで申請した被爆者1人のみでした。

認定

申請病名性別被爆時年齢被爆状況など申請年月ほか
胃ガン男性11歳広島市上幟町1.1キロ直爆。遮蔽有・屋内。爆風で飛ばされ下敷き。右半身全体に深い火傷。背中にガラス片を受け重傷。歩行困難。戸坂まで背負われて避難。脱毛、下痢、発熱。火傷・外傷の部分が化膿し治癒に4カ月。被爆直後に肺浸潤、脚気。2006年6月16日申請、2006年12月認定。

却下

申請病名性別被爆時年齢被爆状況など申請年月ほか
心筋梗塞男性17歳長崎市浜口町三菱兵器工場内1.3キロ直爆。遮蔽有・屋内。落下したクレーン機器に挟まれる。ガラス傷、左肘打撲、左腕火傷3カ所。脱毛、外傷・火傷の化膿と倦怠感が続く。結核にも罹患。2006年3月14日申請、2006年12月却下。提訴予定。
肺ガン女性16歳広島駅、松原町周辺に8月16日入市。終戦前にも4回入市したが、学徒動員された友人が一緒に申請した日にしたため16日になる。歯茎からの出血。糖尿病。2006年5月9日申請、2006年12月却下。提訴予定。
前立腺ガン男性17歳 広島市立町、8月7日入市。11日まで野宿して遺体を処理。下痢、歯茎からの出血、食欲不振、鼻血が毎日、10年ほど続く。2006年6月9日申請、2006年12月却下。提訴予定。
急性心筋梗塞女性10歳 長崎市大町4.1キロ直爆。遮蔽無・屋外。負傷なし。戦後は生理がひどく、貧血を繰り返す。38歳で子宮を切除。2006年6月9日申請、2006年12月却下。提訴予定。
前立腺ガン男性21歳広島市白島九軒町、左官町に8月20日、21日入市。下痢、吐き気、倦怠感。虫に刺された部分がすべて化膿し治癒せず。73歳大腸ガン、77歳前立腺ガン。2006年6月9日申請、2006年12月却下。提訴検討中だがアルツハイマーとの診断。
陳旧性心筋梗塞女性12歳長崎市稲佐町2.4キロ直爆。遮蔽有・屋内。激しい通り雨に遭い、防空壕に避難。倦怠感。他は記憶なし。2006年6月9日申請、2006年12月却下。提訴検討中。
肛門ガン女性19歳長崎市上西山町2.6キロ直爆。遮蔽有・屋内。負傷なし。以後、被爆地で生活。17日医大で1日、被災者の救護。吐き気、倦怠感。翌年結婚。妊娠するも続けて流産。2006年6月9日申請、2006年12月却下。提訴を希望していたが、ガン転移のため2007年1月22日に死去。
胃ガン女性21歳長崎市片淵町2.8キロ直爆。遮蔽有・屋内。自宅前で黒い雨に打たれる。負傷なし。2006年6月9日申請、2006年12月却下。提訴検討中。
陳旧性心筋梗塞男性15歳広島市舟入川口町2キロ直爆。遮蔽有・屋内。倦怠感強く、20歳代で肺結核に罹患。2006年6月9日申請、2006年12月却下。提訴予定。