被爆者相談所および法人事務所
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東友会相談員養成合宿研修会 原爆症認定裁判、医療・介護制度を学ぶ

 2006年9月3日から4日、熱海市で開かれた東友会第2回相談員養成合宿研修会には22地区の代表42人が参加し、原爆症認定問題と介護保険・医療制度について熱心に学びました。
 飯田マリ子副会長のあいさつの後、第1テーマ「原爆症認定のポイントと集団訴訟・集団申請の見通し」の問題提起は、村田未知子相談員が担当。原爆症認定制度の内容から審査の基準、申請が却下された後の異議申立や提訴ついて、相談事例をあげながら、わかりやすく説明しました。
 つづいて、大阪と広島の勝利判決と全国の動きについて山本英典副会長が報告。勝訴した原告の病名や被爆状況を紹介しながら、厚生労働省が原爆症認定の「審査の方針」としている「原因確率」は「机上のシミュレーション」(大阪判決文)「一応の参考資料」(広島判決文)という報告に、会場から拍手がわきました。
 東友会の運動については長岡和幸事務局長が提起。大きな世論を巻き起こすために、国会議員から賛同署名を集めること、東友会が10月に第2次集団訴訟をおこなう予定であることも発言しました。
 これらの提起を受けて、新宿新和会の加藤和己会長、杉並・光友会の籾倉積さん、三鷹・三友会の松本貢さんが、集団申請をすすめた地区の会の運動を報告。研修会に参加した原告の梅園義胤さん(杉並)、集団申請者の小林進さん(品川)、渡部昭彦さん(中野)、原田英俊さん(杉並)、大岩孝平さん(三鷹)が、それぞれ、決意や思いを語りました。
 2日目の第2テーマは「『改悪』された介護保険制度と医療制度の内容」。最初の問題提起に立った的早克眞相談員は、2005年10月から自己負担が大幅に増やされた介護保険制度の内容と2006年10月からはじまる医療制度の「改悪」の内容を、調査資料をもとに被爆者の実例をあげながら説明。つづけて村田相談員が、被爆者の助成がある介護保険・健康保険の内容とその払い戻しの方法について、申請書の見本も配って説明しました。
 まとめに立った横川嘉範会長は、「忙しい中でくわしいレジュメを用意して発言した人が『自分が一番勉強した』と話してくれて嬉しい」などとそれぞれの講師の労をねぎらい、高齢になっても参加者の積極的な姿勢や発言に感動したと話していました。

並べられた机に着席し話を聞く参加者たち。
おおいに学んだ合宿研修会
第1テーマ講師
村田未知子さん
裁判報告
山本英典さん
運動報告
長岡和幸さん
第2テーマ
的早克眞さん