被爆者相談所および法人事務所
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慰霊祭・追悼のつどい 原爆被害の深刻さを胸にきざんで

慰霊碑への追記 2006年50人、計1856人に

 第42回東京都原爆犠牲者慰霊祭と2006年度「原爆犠牲者追悼のつどい」は、7月30日に品川区の東海寺の原爆犠牲者慰霊碑の前で、しめやかに執りおこなわれ、250人が参列しました。
 慰霊祭は、開式をつげる打鐘五声につづいて、東海寺の千代田玄海住職と品川仏教会の導師たちによって読経と原爆死没者のお名前が詠み上げられる中、参列者全員が焼香。「慰霊のことば」は、原爆症集団訴訟東京原告団長でもある山本英典副会長が、亡くなられた原告への追悼もこめて朗読しました。
 つづいて開かれた「追悼のつどい」は、横川嘉範会長の主催者あいさつの後、東京都知事のメッセージを新任の清宮眞知子保健政策部長が代読。広島・長崎市長のメッセージも両市東京事務所長から紹介されました。都民代表としては、25年間東友会に支援をつづけている「けやき平和コンサートの会」の広瀬忠雄副会長が弔辞をのべました。
 2006年の「つどい」には、政党を代表して、自民党の松原忠義都議、民主党の初鹿明博都議、公明党の山口那津男参院議員、共産党の笠井亮衆院議員と生活者ネットの山口文江都議らが参加しました。
 とくに国会議員の両氏は、あいさつのなかで原爆症集団訴訟にふれ、「裁判所の判断も国の判断であり、政府と裁判所の判断が矛盾して、統一されないことはきわめて問題である。政治の役割が重要だと考える」(山口那津男議員)、「被爆二世として、核兵器被害の実態を示すためにも原爆症集団訴訟の勝利に全面的に支援する」(笠井亮議員)と発言。被爆者を励ましました。
 遺族代表として、慰霊碑の設計者であり、東友会財政を支えている「折り鶴バッジ」をデザインした故小島利一顧問の長男・小島博さんがあいさつした後、「つないで つないで 東京から非核の思いを」のリレートークがおこなわれ、核兵器と被爆者問題に関心を寄せる女学生や会社員とともに、集団訴訟を引き継いだ被爆二世が発言し感動をよびました。

鐘楼で、撞木につながる綱を二人の人物がもち、鐘を打っている。
開式を告げる「打鐘五声」
慰霊碑前にしつらえられた祭壇の前に立つ住職。
慰霊祭を執行する東海寺の千代田玄海住職
テントの下に並べられた椅子に座る参列者たち。
列席者たち
東京都の清宮眞知子保健政策部長
広島市の重藤吉久東京事務所長
長崎市の神近宣博東京事務所長
遺族代表のあいさつをする小島博さん
慰霊のことばを述べる山本英典東友会副会長
自民党の松原忠義都議
民主党の初鹿明博都議
公明党の山口那津男参院議員
共産党の笠井亮衆院議員
生活者ネットの山口文江都議