被爆60年目の夏 「ふたたびくり返すな」の願い込め平和祈念式典へ
東友会は2005年も、広島・長崎両市で開かれた平和祈念式典に代表を送り、式典の参列、死没者名簿の照合依頼、「東京の木」への献水をおこないました。
広島では、2005年8月5日に東友会から参加した東京都遺族代表の濱住治郎さん、死没者調査員の片山由美子さんと村田未知子事務局主任、西野稔事務局次長が広島市に911人の死没者名簿の照合を依頼しました。6日市主催の式典には、東京都被爆者代表の藤平典副会長も合流。式典の後、広島城の隣り中央公園に植樹した「東京の木」ケヤキへの献水式には、都内各地から式典に参加した被爆者とともに、たくさんの折り鶴を持って、東都生協の代表も参加。遺族代表の濱住さんが、父の遺影を抱いて、「直爆死した父です。私は父の顔を知りません。しかし、この場に立って、胎内被爆者であることをあらためて自覚し、核戦争の被害を伝えたい」とあいさつ。原爆死没者への追悼とともに「ふたたび被爆者をつくらせない」という被爆者の願いを共感しあいました。
8月9日、長崎市の式典には、東友会から参加した遺族代表の才市良明さん、死没者調査員の蒔添等さんと村田主任、山本英典副会長が参列しました。参加者たちは式典の後、平和祈念像に献花。平和の泉の水を汲んで、平和公園内に植樹した「東京の木」クロガネモチへの献水式をおこないました。長崎の献水式にも都内各地から式典に参列した被爆者とともに、東都生協の代表が参加し、折り鶴を献げました。10日には長崎市役所を訪問。753人の原爆死没者名簿の照合を依頼しました。