被爆者相談所および法人事務所
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心こめて第41回慰霊祭 被爆60年追悼のつどい

酷暑のなか300人が参列
被爆死した父への思いをこめて 胎内被爆者の遺族があいさつ

 被爆60年の2005年も、7月24日に、第41回東京都原爆犠牲者慰霊祭と「被爆60年・2005年度追悼のつどい」が厳粛に執りおこなわれました。酷暑の中、会場となった東海寺には300人の遺族、被爆者などが参列しました。
 東友会の小出英樹・高野秀子常任理事の「打鐘五声」で開式した慰霊祭では、千代田玄海・東海寺住職など品川仏教会の僧侶の読経と原爆死没者の名前が読み上げられるなか参列者が焼香。20年前に慰霊碑の名簿に納めた夫に、死後2日目に国から原爆症の認定書が届いたことなどを紹介した米田チヨノ副会長の「慰霊のことば」で閉式しました。
 つづいて開かれた「つどい」は、横川嘉範会長のあいさつの後、都知事、広島・長崎両市長のメッセージが代読され、自民、民主、公明、共産、生活者ネットの代表があいさつ。
 都民代表としてあいさつした、はたがや協立診療所の園田久子医師(東友会顧問医)は、臨終に立ち会った被爆者たちの壮絶な闘病と核兵器廃絶への思いを紹介し、感動を呼びました。
 遺族代表は衛藤愼輔さん(世田谷区)があいさつ。広島で被爆した5日後に死去した父への思い、父の追悼のために、毎年東友会の慰霊祭に同行した母を2004年失った思いを語りました。
 5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議に参加した東友会代表による報告のあと、広島・長崎の式典に派遣する代表が紹介され「つどい」は閉会しました。
 2005年は、奇しくも直爆死した父の顔を知らない2人の胎内被爆者が、「つどい」で紹介されました。一人は遺族代表になった衛藤さん。もう一人は、広島市の式典に遺族代表として参列した濱住治郎さんでした。

野外にしつらえた祭壇に手を合わせる参列者。後ろに参列者が長く並んでいる。
被爆者、遺族、支援者らが厳粛に祈りをささげた
撞木の綱を二人で持ち、鐘楼の鐘を撞く小出英樹・高野秀子常任理事。
開始を告げる”打鐘五声”
挨拶に立つ広島・長崎両市派遣の遺族代表ら。
広島・長崎両市派遣の遺族代表ら
千代田玄海師と、その後方に他の僧ら。
東海寺の千代田玄海師